今日のお手紙

     

もみじ市の作り手が集合!「元気マルシェ」開催のお知らせ 4/2 at 手紙舎

2011年3月24日のお手紙

来たる4月2日(土)、手紙舎と、手紙舎がある神代団地商店街広場にて、「元気マルシェ」を行います。売り上げの一部は、今般の東北地方太平洋沖地震の被災者の方々に、日本赤十字社を通して、義援金として寄付いたします。

イベントの開催を急に(昨日です)決めたのにもかかわらず、多くの素晴らしい作り手さんが、出店者として手を上げてくれました。この場をお借りして、感謝申し上げます。出店者の方の出店内容については、本サイトで追ってお知らせしたいと思います。

笑顔あふれる、楽しいイベントにしたいと思います。お花見にもちょうど良い季節。おいしい食べ物もたくさんありますよ! みなさまのお越しをお待ちしています。

◎開催概要

日程:4月2日(土)
時間:11時~17時
会場:手紙舎、神代団地商店街広場、神代団地集会所
(地図はこちらのページを参照下さい)
※売り上げの一部は、今般の東北地方太平洋沖地震の被災者の方々に、日本赤十字社を通して、義援金として寄付いたします。
※雨天の場合は、室内(手紙舎、神代団地集会所)にて行います。

◎出店者

【CRAFT】
イシイリョウコ
五月女 寛
左藤吹きガラス工房
10年1着
charan 山田亜衣
ともとみど
nuri(出品のみ)
feltico 麻生順子(出品のみ)
ゆかムーン(出品のみ)
緒方伶香

【PHOTO, ILLUST & TEXT】
椿野恵里子(出品のみ)
江沢香織
柴田ケイコ(出品のみ)
すげさわ かよ
ナカムラユキ(出品のみ)
フォトカノン
升ノ内朝子

【STATIONERY】
水縞

【FOOD & DRINK】
アンリロ
かわしまよう子(出品のみ)
成城・城田工房
トーフのねぎし
とうふ工房ちべまろ
三村珈琲店(出品のみ)
ワタナベマキ(出品のみ)

【BREAD】
きりん屋(出品のみ)
ヘブンズテーブル
わいんのある12ヶ月(出品のみ)

【OYATSU】
O-kitchen
おやつ・もこもこ
かのうかおり”カオリーヌ菓子店”
桑原奈津子
dans la nature
ツバメヤ(出品のみ)

【USED】
古書モダン・クラシック
フォトノスタルジア
古道具あきすけ

【HEALTH】
じんだい接骨院

【ENTERTAINMENT】
井田耕市
早稲田大学ジャグリングサークル「infinity」

【LIVE】
コロリダス
謎のバンド「チャリティーズ(仮)」

「元気マルシェ」開催にあたって

今回、「元気マルシェ」を行うに当たり、“舞台裏”はお見せすることなく、さわやかに開催しようと思っていたのですが、このイベントを行うことを決めるに当たり、僕なりに葛藤があったので、書きとめておきたいと思います。不適切な表現があるかもしれません。お許しください。

「無力感」の正体

我が国がこれまでに経験したことのない、大きな震災が起きてから、2週間が過ぎようとしています。地震が起こった後、被災地の様子が明らかになるにつれ、(おそらくみなさんも同じだと思いますが)僕は大きな無力感に襲われました。これまでに経験したことはもちろん、見たこともない凄惨な風景と不条理な人の死を喉元に突きつけられ、どう自分の精神をコントロールしていいか、わからなくなりました。でもすぐに、「自分に、自分たちに出来ることは何だろうか?」と考えるようになりました。

自分たちにできることは何か? それを手紙社のメンバー全員で話し合ったとき、もみじ市の作家さんたちの力を借りてチャリティイベントのようなものを行う、という意見は早い段階から出ていました(社外の方からもそういったご意見をいただきました)。しかし、以下の理由から、それを実行に移すことはやめにしました。つまり、被災地を支援したいなら、チャリティイベントなど行わなくても、みんなそれぞれが義援金や物資そのものを送った方が早いし、効果的だと思ったからです。正直なところ、「今はイベントをする気になんてならない」いう理由もありました。

結局、手紙社としては先の考えの通り、義援金と物資を(間接的に)被災地に送りました。それがいま、「自分たちにできること」だと思いました。この行動については、いまでも、そうするべきだったと思っているのですが、義援金と物資を送ったその後もやはり、なんとも言えぬ無力感が残っていました。

その頃、もみじ市の作家さんたちとも連絡を取り合っていました。彼らの声を聴いていると、彼らの多くがやはり、無力感に襲われていました。なかには、「今はつくる気がしない」という作家さんもいました。大きな無力感の中で、それぞれが「自分にできること」を探していたように思います。

僕は、この「無力感」は何なのか? と思いました。みんながそれぞれ、できることを探して実践しているのに、それでも重くのしかかる無力感。この無力感をぬぐうためには、他に何ができるだろう…? そう考えて、なんとなくわかったことがあります。みんな(もちろん僕たちも含めて)「できること」に振り回されてしまっているのかもしれない。

「できること」と「やるべきこと」

「できること」の反対後は、言うまでもなく「できないこと」です。僕はこう考えました。みんなが「できること」と言うとき、常に「できないこと」が背中合わせに存在していて、どれだけ「できること」をやっても、「できないこと」の多さに、押しつぶされそうになってしまっているのではないかと。

でも、考えてみて下さい。僕たち人間が「できること」なんていうのは、本当にわずかなものなのです。短い人生、「できないこと」に振り回されている暇はない。“「できないこと」をできないこと”に何ら恥じることはない。だからもう、「できること」↔「できないこと」に振り回されるのはやめましょう。では、どうしたらいいか? 「やるべきこと」をやりましょう。

被災していない僕たちがやるべきことは何か? それはいつものように笑うことであり、いつものように“つくる”ことであり、いつものように日常生活を送ることなのです。胸を張って。そしてそれが経済を動かし、自分たちを、隣人たちを、そのまた隣人たちを、そしてやがては被災者の方々を生かすことになるのだ、と信じることです。

いま下を向いていることによって、笑顔を封印することによって被災地の人々を助けられるなら、いくらでも僕はそうするけど、そんなわけはないしね。「いま笑うのは不謹慎だ!」という人が近くにいる? そういう人は、脇の下をコチョコチョして、無理やり笑わせてしまいなさい!

「ものづくりの手」を止めるな

“先”のことを考える時期ではないのかもしれません。しかし、今回の未曾有の大震災を経て、社会のシステム、人々の暮らし方は大きく変化せざるを得ません。電力不足への対応ひとつとっても、「工夫」が必要になってきます。あまたある情報を取捨し、選び、どのように生きていくかを、自分たちが決めていかなければいけない世の中になっていきます。言いかえればそれは、ものづくりの精神が生かされる世の中です。誰かがやってくれるわけではなく、自分の手で、自分の生活を生み出していかなければならない。だからこそいま、「ものづくりの手」を止めてはいけないのです。

「元気マルシェ」は、ものづくりとその世界を愛する人たちを、元気で包みたいイベントです。これが、尊敬するべき作り手さんたちと僕たちがいま、「やるべきこと」だと思っています。だから、いつものように、元気に、楽しく、やります。思いっきり食べて、歌って、買い物をして、思いっきりみんなで笑いたいイベントです。いま、被災地の人々に「笑顔で!」とか「元気を出して!」なんていう言葉をかけることは、甚だ失礼なことだと思っています。でもその日、東京の片隅に集ったみんなの元気と笑顔は、やがて巡り巡って被災地の人々を支援することになるのです。

人と人のつながり。いまこそ、もみじ市の精神を発揮する時です。4月2日、元気な笑顔で会いましょう。楽しいイベントにするぞー! みんな、笑えー!

手紙社 北島勲

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