今日のお手紙

     

【オーダーメイドの日/出店者紹介】赤畠 大徳(手づくり刃物)

かつて、町にひとつはあった鍛冶屋さん。現在ではなかなか目にすることはありませんが、三重県松阪市の集落で「赤畠 大徳」さんが営むのは、まさに昔ながらの町の鍛冶屋さんです。祖父の代から受け継がれてきた技術をもって、少しの妥協も許さず仕事をする姿は、まさに昔ながらの職人。同時に、赤畠さんにしか作れない「美」を生み出すアーティストでもあるのです。

学生時代は自分が鍛冶屋を継ぐなど考えもしなかったという赤畠さん。しかし卒業後、実家に帰った時に、祖父の代を最後に使われなくなった道具や素材(鉄)が埃を被っているのを見ては、なんとなく気になっていたと言います。そして26歳の時、「人生に”遅い”なんてことはない」と鉄をたたくことを決意し、京都の鍛冶師の元へ弟子入り。修行をする中で、鉄の持つ可能性と柔軟性に気づきました。やがて、自分がなりたい鍛冶屋としての“筋”が見えた時、実家で鍛冶屋を再開することを決めました。

「先に言っておきますが、待ってもらいます」

自分の納得するものしか送り出さない赤畠さんから出た言葉。その理由は、完成してからの“寝かせる期間”にあります。完成した後、すぐにお届けするのではなく1週間〜10日ほどおくのです。そしてもう一度見た時、素直に「よし」と思えるものだけをお渡しする。そう思わなかったものはもう一度作り直す。一からの作り直しになる時も多々あるのだとか。

そんな“赤畠さんのものづくり”は、人を惹きつけます。手紙社のイベントでもおなじみの名店、三重県の喫茶tayu-tauさんと、愛知県のmado cafeさんは、実際に赤畠さんの包丁を愛用。用途に合わせて様々な種類の包丁を使っています。トースト前の薄い食パンをもカットできるパン切り包丁、野菜の細かい作業に適した手のひらよりも小さな包丁。包丁の命でもある切れ味は驚くほど素晴らしく、一度使うと虜になってしまうといいます。そもそも、mado cafeさんが赤畠さんの包丁を知ったきっかけは、こうです。刃の切れ味に驚き、感銘した喫茶tayu-tauさんが、mado cafeさんへプレゼントとして贈ったものが、赤畠さんの小さな菜切り包丁だったのです。良いものはどの時代においても、人から人と伝えられ、広まっていくのですね。

赤畠さんの刃物は、ネットでの告知や販売は行っておりません。なぜなら、人とのつながりを大切にしているから。人から人へと伝え繋がり、本当に必要としている方だけが赤畠さんのもとへやって来るのです。来てくれた人の熱を感じ、相手を知った上で、鉄を打つ。人と対面して作るからこそ、熱のこもった包丁が出来上がるのです。

「目立つ仕事ではないけれど、世の中の人はみんな刃物を絶対に1日1回使う、僕たちはそれを作ってる」

赤畠さんが京都の師匠に言われ、鳥肌がたったという言葉です。毎日使う刃物だからこそ、作り手の情熱がこもった、命のあるものを使いたいと思いませんか?

【赤畠 大徳さんからご来場いただくみなさまへのメッセージ】

三重県松阪市の山奥で鍛冶屋を営んでいます。今回、ほとんどの商品が受注生産となりますが、是非お手にとって、もう少し大きく小さく、長く短く、厚く薄く、等々お客様の思いをお伝えください。紙にイメージ図を描いてご持参いただけたらより具体的なお話しができるかもしれませんね。こんなこと無理かなぁという思いを、かたちにすることができたら、僕もすごく嬉しいです。とにかくお話しは無料ですから(笑)是非この機会に唯一のものをいかがでしょうか。

ただ、残念ながら僕の技術ではお作りすることが出来ないものもあるかもしれません。その時は、すみません。お許し下さい。

また一人で作業していますので、納期にお時間がかかります。どうか、気長にお待ちいただけたらありがたいです。それでは、3日間よろしくお願いいたします。

オーダーメイドできるアイテム:包丁など刃物の他に、スプーンやフォーク、鍛鉄製品などです。サイズなど出来る限り対応させていただきます。
費用:15000円(税込)〜
納期:1ヶ月〜3ヶ月程
お支払い方法:現金のみ

【「オーダーメイドの日」at マーチエキュート神田万世橋】
日程:2016年6月17日(金)〜19日(日)
時間:17日(金)12:00〜21:00
   18日(土)11:00〜21:00
   19日(日)11:00〜19:00
会場:マーチエキュート神田万世橋(東京都千代田区神田須田町1−25−4)
*入場無料

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