tegamisha

前略 しばらくぶりに手紙を書いたのにはわけがあります。
つい先日私は、素晴らしい音楽に出会ったからです。
それは、教会音楽の合唱です。いまどき合唱? と思うかもしれません。
でも一度聴いてみてください。あまりにも美しい歌声に、
ちょっと疲れ気味のあなたの心もきっと、穏やかになると思うんです。
ぜひ一度聴いてみてください。8人の女の子たちが紡ぎだす歌声を。 草々

|第4回|生き方も、音楽との関わり方も8人8様|

「私、ここ歌うよ」「あれ、この人数じゃ歌えなくない?」「大丈夫だよ」。どの曲を歌うか、誰がどのパートを歌うか、和気あいあいと話し合うメンバー。『ララバイマイスウィートベビー』『Natus est nobis』という教会音楽と、日本の童謡『赤とんぼ』などを聞かせていただきました。

お手紙 わあ、ちょっと感動!

HIRO ありがとうございます。

お手紙 みんなで歌う時に、難しいところとか、苦労みたいなものはないんでしょうか? 

HIRO うーん、苦労…(考える)。苦労はないですね。

お手紙 人数が8人もいるといろんな考え方や歌い方の人がいるのかな、と思うんですが、歌について熱い討論をすることはないんですか? この歌はこう歌うのよ!とか?

MIHO (笑)ないない。ないですよ! 私達、本当にけんかしないんですよ。誰と組んでも大丈夫。

MAKA 8人だからっていう苦労はないですね。すぐに息が合う。ちっちゃい時から一緒に歌ってる強みかもしれないです。

お手紙 例えば、新メンバーが入ったら、また、“あうん”の呼吸が崩れるというか、バランスは変わるんでしょうかね?

MAKA 私たちは子どものころから、共有しているものがあるから。違うやり方の人と一緒に歌うのは、ちょっと難しいのかなあ…。でも、「絶対8人」っていうことにこだわっているわけではないですよ。

お手紙 みなさんは、ソロで歌いたいとは思わないんですか?

HIRO うーん、思わないですね。

お手紙 やっぱり、みんなで歌って、一体感があるほうが楽しいのでしょうか?

HIRO (うなづきあう)

お手紙 みなさんは、普段はお勤めをしている方がほとんどとお聞きしましたが…

MINA はい。仕事が大変な時もあるので、そんな時はCANTUSが、励みになってますね。

MIHO 私は建築会社で事務をしているんですけど、会社の人も応援してくれているんです。みんな建築とか好きな人たちばかりだから、自由学園明日舘でライブをするっていったら、興味を持ってくれたり。

お手紙 じゃあ、「今日は練習なんです」って残業しなかったとしても、快く見送ってくれる?

MIHO そうですね。快く(笑)

お手紙 HIROさんは?

HIRO 私は、中目黒のセレクトショップで働いてます。

お手紙 お仕事のジャンルも全然違うんですね。では最後に、みなさんにとって、CANTUSとは?

MAKA うーん。居場所だったり、アイデンティティでしょうかね。

MINA (しばらく考えて)ずっとあったもので、ずっと探してたもので、見つかったんだけど、まだ探していて……、底知らずですね。

お手紙 歌うのがいやになったりしませんか?

MINA 私は一度、中2のときに歌うのをやめていて、大学でまた歌いはじめたんですけど、いやになったことはないんですよ。もともと、人前で歌うのは好きではないんですけど。でも、やりたくて戻ってきたんですよね。

お手紙 歌はずっと自分の根底にあるものなんですね。MIHOさんは、どうですか?

MIHO (きっぱりと)家族です。いい意味で、気を使わなくていい友人って、そんなにいないじゃないですか。

HIRO (うなづいて)家族とか姉妹に近いですよね。顔を見合わせてるだけで嬉しいんですよ。REIちゃん(現在イギリスに留学中のメンバー)がイギリスから帰ってきた時に、「わーい、REIちゃんだー!」って、嬉しくてしょうがなかった(笑)。そんなこと兄弟でもあまり思わない。兄弟よりも素直になれるんですよね。

お手紙 音楽にしかない一体感ってありますよね。私達は、ひとつの本を編集していてもここまでの一体感はないかもしれない(笑)

HIRO スポーツに近いのかもしれないですね。あ、でも、スポーツよりももっと温かいものですよね。

お手紙 太田さんは、プロでもありますし、合唱長としてみんなを引っ張って行く役どころでもありますよね。CANTUSのことは「仕事」という存在ですか?

太田 それは、いい質問です(笑)。仕事って感じではないんですよ。だけど、レッスン料として月謝をもらっているんですね。なので、友達のなれあいにはしたくなくて。みんな働いて、生活がある中で、お金を払ってくれているので、その分は吸収して帰りたいと思ってだろうと思うし。

お手紙 実は厳しい目でみている(笑)

太田 彼女たちはやさしいから、譲っちゃうんですよ。ソリストにならずに合唱に走ってしまう。「私が私が」っていう人がいない。おもしろいことをやりたいので、たまには私自身が前に出てって、彼女たちをひっぱっていきたいですね。

お手紙 これから、どんな方向でやっていこうと思っていますか?

太田 もっとはかないものでもいいのかな、と。合唱っておっきいくちを開けて歌うイメージがあるじゃないですか。そういうのではなくて、映画の『バージンスーサイズ』みたいな世界を合唱でやりたいですね。ああいう、ガーリィでポップなんだけど、あやうい世界ですね。4月27日に、大谷石採石場跡でまたライブをやるんですが、トラディショナルな教会音楽をやる予定です。厳粛なセレモニーとしてやりたいですね。隠れキリシタンがひっそりと集まっているような(笑)

お手紙 26日は、狛江の花市でもライブをされるんですよね。楽しみです。

太田 どこで歌うか相談中です。小さな森があるので、その中で歌うのって楽しそう!と話をしているんですよ。

次回へ続きます。

CANTUSからのお知らせ

[ 1stアルバム発売中! ]

ハルモニアの娘

¥2,500(税込)
ewe records

Song Title
  • 1. ブルーバード
  • 2. アニュス・ディ (真夜中のミサ より)
  • 3. 神秘な防壁
  • 4. アヴェ・マリア
  • 5. スプリング・キャロル (キャロルの祭典 より)
  • 6. ただあなたを見つめて
  • 7. 夜
  • 8. アニュス・ディ (弦楽のためのアダージョ)
  • 9. きよしこの夜
  • 10. オディエ
  • 11. 静かに 御子がお休み
  • 12. アウェイ・イン・ア・メンジャー
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