今日のお手紙

     

手紙社にとって、3つ目の基地が、西調布駅近くに誕生します!

手紙社にとって、3つ目の基地が調布市内に誕生します。本店を作ったのが2009年、2nd STORYを作ったのが2013年。図らずも4年ごとに迎える節目、つつじヶ丘、柴崎に続き、新しいストーリーを紡いで行く場所は、西調布になります。

西調布駅から徒歩4分の品川通り沿いにできる新しき基地は、3つの層からなります(3フロアという意味ではありません)。まず、いちばん大きな面積を占めるのが編集部。もみじ市や東京蚤の市、布博、紙博などのイベントを手がけるチームです。約200平米からなる編集部のオフィスは、フリーアドレス形式の職場であり、週末はイベントスペースに変身する、有機的な場です。

編集部の隣に位置するのが、手紙社の雑貨部門が手がける新店舗です。服飾関係や植物、古道具などを中心に扱う、これまでのお店とは雰囲気の異なる空間になります。

そして、その下に位置するのが、新しいコンセプトの食堂です。季節の食材を使った、お箸で食べていただくお料理を提供。ちょっと特別な時に大切な人たちとご利用いただきたいお店です。カフェタイムには自家焙煎コーヒーとデザートを食していただくこともできます。

オープンは7月5日水曜日。文月に手紙社の新しい章が始まります。

【手紙社西調布基地】
「菜花(なばな)」
季節の食材をふんだんに使った料理を、美しい器(豆皿をふんだんに使います)で供すお店です。例えば、大切な友人と久しぶりに会うとき、ゆっくりとお食事をしながら語らう場所として、使っていただけることを願っています。
・営業時間:11時〜18時
・住所:東京都調布市下石原2-6-14 1階

「soel(ソエル)」
服飾関係や植物、古いものなどを中心に扱うお店です。日常にそっと寄り添う「美しいもの」を集めました。それは、一輪の花かもしれません。一着のワンピースかもしれません。一人ひとりの小さな“特別”が見つかりますように。
・営業時間:11時〜18時
・住所:東京都調布市下石原2-6-14 2階

「EDITORS(エディターズ)」
手紙社のイベント事業を手掛ける編集部のオフィスであり、週末はイベント会場・展示会場に様変わりします。イベント・展示会場としてご利用希望の方は【info[アットマーク]tegamisha.com】までお問い合わせください。
・住所:東京都調布市下石原2-6-14 2階

【本とコーヒー tegamisha “ a lot of PENS!” at 紙博】

いよいよ明日開催となる「紙博」。本とコーヒーtegamishaでは、紙好きさんの心をくすぐる書籍はもちろんのこと、紙と切っても切り離せない関係の“ペン”を数多く集めたコーナーを設けました。名付けて「a lot of PENS!」。デザイン性の高い万年筆や、インテリアにもなるボールペンなど、人に見せたくなる魅力的なペンが大集合です。


まず紹介するのは、ドイツ最古のペンメーカーkawecoの「クラシックスポーツ万年筆」。


こちらは1972年・ミュンヘンオリンピックの公式ペンとして使用されていたものの復刻版。携帯性と機能性に優れており、また箱付きなので大人のプレゼントとしても喜ばれそうです。

続いては「不思議といつもの作業がずっと楽しくなる」をコンセプトにオリジナル雑貨を手がけるブランドbonboogの「ボタニカルペン」と「ハーブペン」


荷物の受け取りや買い物先などで、サインを求められた時にサッと取り出したなら、相手の驚く顔が想像できますね。葉の起毛までも細かく表現されている繊細なつくりで、インテリアとしても最適です。

こちらはイギリス人デザイナー・ダンカン ショットンの手がける「レインボー鉛筆」。

再生紙を利用して作られたこの鉛筆は、削るたびに半円形の綺麗な虹が出現! 芯を尖らせるごとに心躍らせ、最後まで大切に使いたくなる一本です。

巨大インク内蔵で、なんと7年も使い続けることができる「セブンイヤーズボールペン」は、本とコーヒーの店頭でも大人気。

ニューヨークとスイスのデザイン会社が共同開発したボールペンで、1日1.7m書いたとして7年分のインク量が計算されているとのこと(ちなみに1.7mは「ありがとう」を約17回書いた長さだとか)。使い捨てのペンが増えている今、環境に配慮した文房具を選ぶことも必要なのかもしれません。

その他にもたくさんのPENS! をご用意いたしました。

子どもに楽しく正しく字を書くことを学ばせたいという想いが込められたLAMYの「abc万年筆」や、はじめての万年筆が愛着のあるペンになるようにとPILOTが開発した「万年筆 カクノ」など、子ども向けながらも大人ごころをくすぐるものがずらり! 本とコーヒーのブースは、入場口を入った正面突き当たりの左側です。あなたの相棒となる1本に会いに是非お立ち寄りください。

 

【紙博 開催概要】
日程:2017年4月15日(土)・16日(日)
時間:15日(土)10:30〜17:00/16日(日)10:00〜16:00
会場:東京都立産業貿易センター台東館
東京都台東区花川戸2-6-5
入場料:500円(小学生以下無料)

紙博HP_

【手紙社セレクト ステーショナリー at 本とコーヒー】

あたたかな日が増え、春の訪れを感じるようになりましたね。本とコーヒーでは皆さまの新生活を応援すべく、ステーショナリーコーナーを拡大いたしました。

まずは筆記用具からご紹介。今回、種類豊富に揃えたのはデザイン性の高い「万年筆」。字に趣が出るだけでなく、ペン先が自分の書き癖を覚えてくれるという万年筆は、使い込むほどに愛着が湧いてきます。

ドイツ生まれのkaweco(カヴェコ)「クラシック・スポーツ万年筆」は、ミュンヘンオリンピックで公式ペンとして使われたものの復刻版。スタイリッシュで携帯性、機能性にも優れており、艶やかでシックな色合いは高級感を感じさせてくれます。箱付きなのでプレゼントにも最適ですよ。

子どもをターゲットに開発されたPILOTの「カクノ」やLAMYの「abc万年筆」は、ぽってりしたフォルムが愛らしく、大人心もくすぐります。ドイツでは自然と正しい持ち方ができるようになるため、鉛筆より先に万年筆で書く練習をするのだとか。安価で気軽に使えるので、インクの色を変えて数本持ちするのもおすすめです。

次にノートをご紹介。「『書き心地』には理由があります」がキャッチフレーズのはMIDORI「MDノート」は鉛筆から万年筆まで、さまざまな筆記具で書きやすいように開発されました。また糸かがり製本なので開きやすいのも特徴です。その他にも、同じく糸かがり製法で作られた台湾ブランド「蘑菇Mogu」のノートや、イラストレーター・noritakeさんのイラストがたまらない、薄めグレーのオリジナル用紙を使用したカバンの隙間にもスッと入る薄さのノートなど、シーンに合わせてお気に入りを見つけてくださいね。

その他にも様々なステーショナリーがずらり!!

「古いものにも新しさを見出し、現代の感性でリプロダクト化する」がコンセプトの台湾のステーショナリーショップ「TOOLS to LIVEBY」が手がけるオリジナルグッズが、船に揺られてやってきました。ゴム製のハンドルに日本製の刃、テフロン加工が施された切れ味の良いハサミは、デザイン性だけでなく機能的にも優れているのが嬉しいところ。背表紙にセットするだけで読んでいるページを自動的に示してくれる「ワイヤークリップブックマーカー」(HIGHTIDE)や、硬めで角が多く、細かいところも消しやすいSEEDの「レーダーポイント消しゴム」など、ちょっと人に見せたくなるようなアイテムが勢揃いしています。お気に入りを見つけて、気分も新たに新年度をスタートしてみてはいかがですか?

一年の終わりにみなさまへ。

2016年12月31日のお手紙

いつもとは違った一年。ひとことで言えば2016年はそんな年でした。

振り返れば2013年に2nd STORYをオープンし、2014年にはtroi、2015年には本とコーヒーと、3年連続でお店をオープンして来ましたが、今年は、あえて新しい店作りを封印し……いや、封印したなんて格好いいものではありません。正直言えば、新しい店を作る余裕など全くありませんでした。

この数年、手紙社を支えてきれくれた中心人物が一通り卒業した2016年、今だから言えば、「なんとか立て直さなければいけないな」と、自分の中で大きな不安がありました。若いスタッフたちに手紙社のスピリットを伝えなければと躍起になった一年でしたが、簡単ではありませんでした。100点満点で言えば40点。自分の未熟さを嫌悪した年でもあります。

しかし一つだけ言えるのは、今年も前のめりに進んできたということ。「良いものを作れば、人はやって来てくれるのだ」とただ信じ、スタッフみんなで、前向きに進んできた。これだけは胸を張って言えると思うのです。

以前から手紙社を知る人に、今年、よく言われたセリフがあります。
「知っている人がいなくなっちゃったなぁ」
手紙社を率いる者としては、なかなか微妙な感情を呼び起こす言葉ですが、知命目前にしてだいぶ図々しくなっているので、「新しいスタッフがいてこそ、新しい手紙社を作れるのだ」というエールと受け取り、新しい年は、また一味違った手紙社をみなさまにお見せすることを、年の瀬に誓います。

2017年の手紙社は、すごいです。来年も前向きにしか生きられない手紙社のメンバーをどうぞよろしくお願いいたします。

みなさまに良き新年が訪れることを祈りつつ、2016年締めのご挨拶とさせていただきます。今年一年、手紙社に関わってくれた全ての方々に、感謝を申し上げながら。

平成28年12月31日
手紙社
北島 勲

一年のはじめにみなさまへ。

2016年1月3日のお手紙

あけましておめでとうございます。「今日のお手紙」は通常、土曜日と日曜日は更新しないルールなのですが、手紙社、本日仕事始めのため、2016年最初のお手紙をみなさまにお届けしたいと思います。

2015年12月29日、忘年会の席でスタッフみんなの笑顔を眺めていたら、「無事に終わって良かったなぁ」と、思わずつぶやいている自分がいました。

昨年は、上半期に新しいお店と、焙煎機と、雑誌創刊と、書店オープンにまつわるもろもろのために、これまでの歴史の中で最大の投資をしたということもあり、果たして一年持ちこたえられるのか、という不安を抱きながら、船を進めていたような年でした。

しかし、終わってみれば、各部門とも、とても素晴らしい形でフィニッシュすることができました。とくに最後の3カ月の追い込みがすごく、ハードワークの中でも、疲れがピークに達する中でも、それぞれのチームでそれぞれのスタッフが、自分の仕事を全うしようとする姿に、他人事のようですが「手紙社のメンバーはすごいな」と思い知らされたような数カ月でした。

そんな話も、もう初昔。今年は、手紙社としてははじめて、各部門に新卒のスタッフが入って来ます。なんとなくですが、手紙社の歴史の中において、最も変化のある一年になるのではないかという予感がしています。

元日に関係者のみなさまに送った、年賀状ならぬ年賀メールに書いた2016年(楽観的予想による)手紙社10大ニュースを、みなさまにもここでご披露したいと思います。

【2016年手紙社10大ニュース(予想)】
01.手紙社編集部、これまでにない、ワクワク新サービスをリリース!
02.10周年を記念して、豪華アーティスト参加による「もみじ市CD」が333DISCSより発売!
03.台湾にて「旅するもみじ市」開催!
04.手紙舎雑貨店、フィンランドにてイベント出店!
05.手紙舎雑貨店、韓国にてポップアップショップをオープン!
06.手紙舎つつじヶ丘本店、週5日営業に。新メニューが大人気!
07.自社雑誌「LETTERS」第2号、世界4カ国同時発売!
08.高知にて「紙ものまつり」が史上最大規模で開催!
09.ついに、名古屋にて、イベント開催!
10.新卒新入社員7人が入社!

以上10の予想(予言?)のうち、どれだけが実現するのでしょうか? 答え合わせは1年後に。

毎年同じことを書いていますが、今年もまた、手紙社にとっては挑戦の年です。挑戦をしない手紙社に価値はないと思っています。

・常に“前”を超えて行くこと
・ワクワクするならば、やってみること

このふたつを大事に、今年も手紙社という名の船は進みます。

昨年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士の言葉をお借りして、今年最初のお手紙を締めくくりたいと思います。

「幸運は強い意志を好む」

本年も手紙社、並びに手紙社のスタッフ一同を、どうぞよろしくお願い致します。

どう説明したら、みなさんが来てくれるだろうか? ジャック・タチの映画「ぼくの伯父さん」の上映会のことです。

2015年11月2日のお手紙

さて、どう説明したら、みなさんが来てくれるだろうか? 11月8日(土)に行われる上映会「ぼくの伯父さん」のことです。

映画史に残る監督であり、脚本家であり、俳優であり、美術家であるジャック・タチの代表作であるこの映画は、“あなた”にとって、一生に一度は観なければいけない映画です。

“あなた”とは、なんらかのきっかけがあり手紙社のwebサイトを訪れてくれた人であり、あなたが手紙社の世界観に少しもで興味を持って下さっているのだとしたら、この映画は、手紙社のルーツのひとつを探るような映画だからです。

今回、ジャック・タチの名前を初めて聞いた人でさえ、ぼくたちの“この惑星”に暮らす住人の方であれば、なんらかであれ、ジャック・タチの世界観の、美学の、彼が生み出して来たものの影響を受けているはずです。

映画の詳細や、ジャック・タチという人物の魅力については、私が多くを語る必要はありません。ぜひ、下の2つのレポートを読んでいただきたいと思います。That’s all.

ぼくの伯父さん/映画作品紹介 CINEMA TOPICS ONLINE
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3376

今必要な笑いとは? いとうせいこうがジャック・タチ作品を語る
http://www.cinra.net/interview/201404-jacquestati

ジャック・タチの美学、この映画が持つ色、音楽、構図、美術の素晴らしさをみなさんに見ていただきたい。笑えて、ほろりとして、ものづくり魂が激しく刺激される映画を、ぼくはこの映画以上に知りません。

実は「ぼくの伯父さん」は1959年、アメリカアカデミー賞の外国語映画賞を受賞しています。かつてのアメリカのサイレントムービーのスターたちを敬愛するジャック・タチは、オスカーを獲得した際のスピーチで、こう言いました。

If Hollywood had not done so many funny pictures, I would not be here tonight. For all those great comedians, I am not the uncle, but the nephew.
「ハリウッドがもし、あんなにたくさんの面白い映画を作っていなかったとしら、私は今夜、この場所にはいないでしょう。彼ら偉大なコメディアンの先輩方から見れば、私は“伯父さん”ではないのです。私は彼らの“甥っ子”なのです。

つまりぼくが言いたいのはこういうことです。ぼくたちもまた、ジャック・タチの甥っ子なのだと。

Japanese in Portland

2015年9月11日のお手紙

LANDの2階で店番をしていると、日本人の方も結構来られることに驚きます。ポートランドに住んでいる方はもちろん、お隣ワシントン州に住んでいる方(今回のポップアップショップのために電車で3時間半かけて来てくれた方も)、サンフランシスコ、LAから旅の途中に立ち寄ってくれる方、日系2世の方、3世の方。

もちろん、多くの方がアメリカのことが好きでこちらに移り住んで来ていると思うのですが、みなさんが日本のことをとても大切にしていることが伝わってきます。たとえ言葉にしなくとも。

日本の文化やものづくりの世界に誇りを持っていることがとても伝わって来て、そんな彼・彼女達が愛おしそうに我が敬愛する作り手たちの作品を手に取ってくれている姿を見ると、胸にじんわりとしたものが宿ります。

とにかく今回は、アメリカの人たちに、ポートランド人たちに、という思いが強かった分、こちらに住んでいる日本人の方にこれだけ来てただけるとは予想していなく、一緒に、日本の作り手やその作品の素晴らしさを共感できたことは、ぼくたちにとって素晴らしい記憶になりました。

ただいま今こちらの時間でPM6時20分。たったいま、kata kataの高井知絵嬢がポートランド入りしました。彼女とポートランドでワークショップをやる日が来るとはね。手紙舎ポートランド店もあと3日。なんともセンチメンタルな気持ちが胸に去来しています。

1分50円のレンタカー「CAR2GO」が可愛くて面白という話と、スタンプタウンプリンターズのエリックが手紙社に来るかもしれないという話

2015年9月10日のお手紙

数日前、Stumptown Printersのエリック(エリックとの出会いについては昨年のポートランド旅行記をご覧下さい)から「イサオ、仕事が終わったらビール飲みに行こうぜ」と連絡があったので、ご一緒することになりました。こちらの人は、ブリュワリー等に、まさにビールを飲むために行く感じで、食事とは別の感覚のようなのですよね(違うかな?)。この日も1軒目のお店で一杯ビールを飲んだ後、「じゃあそろそろ食事に行こう。美味しいメキシカンのお店があるんだ」とエリックがスマホを取り出しました。

エリックのスマホを覗き込むと、何やら地図を見ながら、「あったあった」みたいに言っている(ように見える)。「さあ、行こう!」というエリックについていくと、住宅街の道路の途中で立ち止まりました。「なんだなんだ、こんなところに店があるのか」と不思議がっていると、「さあイサオ、乗って乗って」とエリックが言っている(ように見える)。そこには、二人乗りの可愛い車がありました。

今回の“来ポー”(ライポー:来ポートランドの略)で始めて知ったのですが、これ、CAR2GOという、おもろいシェアカーシステムなんですね。なにがおもろいかというと…

・利用者は路上の”どこかに”停まっている自動車(レンタカー)をスマホで探す
・探し当てたらスマホで予約
・クレジットカードをフロントガラスにかざして認証(これでドアが開きます)
・自動車を路上の好きな場所に乗り捨てても良い(駐車禁止ではない路上)

ね、すごいでしょ? 路上に駐車が出来る(もちろん、駐車禁止のエリアも一部ありますが)アメリカだからのシステムだと思うのですが、この合理性。他のポートランダーにも聞いてみたのですが、みなさん普通に利用しているそう。「これがあるから車を持たなくても大丈夫」なんて言う人もいて、なるほどなぁと。

こちらが、CAR2GOのアプリ。真ん中の青い丸が、今ぼくが実際にいるところで、CAR2GOアイコンが、車がある場所。たくさんありますねぇ。お、2ブロック先にあるな、みないな塩梅で探し出せるわけです。

実際に地図の場所に行ってみると、車がありました。

フロントガラスの外側からクレジットカードをピッと。

気になるレンタル料は、1分あたり0.41ドル。日本円にして1分あたり約50円。歩くにはちょっと遠いけど….みたいな場所に行くときには重宝しますよね。

上の写真のタイプの車とは異なりますが、車の後ろに自転車を乗せられるキャリアが付いているタイプもあって、利用価値が高そうです。

さて、話は変わりますが、Stumptown Printersのエリックが、来月とあるイベントのために来日します。手紙社でも何かやってもらえないかと交渉中。みなさん、なんとなく楽しみにお待ちください。

Sweedeedeeは普通の一日を幸福にしてくれる麗しき朝食のお店

2015年9月9日のお手紙

I judge a restaurant by the bread and by the coffee.
「俺がレストランを評価する指標は、パンとコーヒーだ」
―バート・ランカスター―

「朝ごはんならSweedeedeeだね」
ポートランドの人々はみな、そう言います。多くのガイドブックにも掲載されています。つまりは有名店なのです。だからぼくが紹介するまでもないのですが、それはそれは素敵なお店なので、やっぱり紹介したいのです。なにせ、ポートランドに来てから3回も通っているので。

何が良いかって空間が気持ち良い。白とグリーンを基調にした空間はカジュアル、かつ、美しい。設計的なポイントを考えると、壁だけでなく天井にも木を張り、白く塗っているところがこのお店の印象を作っているような気がします。

植物もたくさん。飛んじゃっていて見えないと思うのですが、お水のジャーの左のガラス部分に、グラスがずらっと並んでいます。きれい。

こちらはカウンター。まずはここに並んで注文&支払いをするシステム。席取りはその後で。左の棚にはたくさんのレコードとプレイヤー。店内のBGMはこの中から。

レコード棚の右にあるメニュー。このロール紙、欲しいですね。描き文字も素敵。

実際は、お店に入るときにこのメニューを渡されます。フォントも、このメニュー自体も素敵。

カウンターの奥には厨房が見えるのですが、これがまたいい感じ。

トイレを出たところにある棚にはたくさんのコーヒーカップがありました。おそらくすべて作家もの。美しい。

コーヒーは自分で入れるシステム。

お水用のグラス。ポートランドでは、何かの空き瓶をグラスにしているケースをよく見かけます。

 

どのテーブルにも、いつも、花が置いてある。

とても大きなリース。これも、ポートランドのいくつかのお店で見かけます。

そして、何よりも素晴らしいのが食事。こちらはいちばん人気の(きっと!)、Sweedeedee Breakfast Plate。作家ものの器に、自家製パンと目玉焼き、ベーコン、サラダ、ジャム、チーズ、りんごが美しく盛りつけられています。聞いたわけではありませんが、野菜は多分無農薬のもの。明らかに力強さが違うので。たまごもオーガニックのもののような気がします。オーガニックの玉子は、こういう薄い黄色をしているので(色が濃い玉子は、ニワトリさんにいろんな余計なものを食べさせていますのでご注意)。すべてがとても美味しい。食材も、このプレートも、大切に作られているのがわかります。

こちらは、本日のスープとサラダのセット。スープはトマトのポタージュ。パンはもちろん自家製です。

これは、本日のサラダ。写真ではわかりにくいですがボウル状の器に盛りつけられていて、見た目よりもボリュームがあります。

朝8時から開いているのですが、オープン直後からお客さんでいっぱい。地元の人たちに愛されているのがよくわかります。

全体的にカジュアルな空気が流れているのですが、いろいろ見ていると、隅々まで気が配られていることがわかります。清潔な店内、美しい器、カトラリー、花、盛りつけ方、スタッフの服装、笑顔、サービス。自分もカフェを経営しているからわかるのですが、毎日、高い状態でお店のクオリティをキープすることはそう簡単ではありません。そういう基本的なことがきっと高いレベルで出来ていて、さらにとても美味しいひと皿を提供している。それを、これ見よがしにではなく、さりげなくやっているように見える。素晴らしいな、と思います。

前半同行していた手紙社のメロン(別名ウガ)も、「メロン、ポートランドでいちばん好きかも!」と言っていたSweedeedeeは、NorthエリアのSumner通りとAlbina通りが交差したところにあります。ポートランドを旅したら、“訪れなければいけない店”のひとつです。

世にも楽しいコインランドリー@ポートランド

2015年9月8日のお手紙

ポートランドのコインランドリーの話を個人のSNSでポストしたら存外反響があったので、「お手紙」でも紹介してみたいと思います。

世にも不思議なこのコインランドリーの名前は「Spin Laundry Lounge」(以下、SLL)。「Laundry」の後に「Lounge」が付いているのが、この店のスピリットを表しています。

ぼくの友人(女性)曰く、日本のコインランドリーは「恐い」というイメージがあるとか。一方、ここSLLのイメージはずばり、以下の3つの形容詞で表現することができます。

1.明るい
2.可愛い
3.楽しい

1.明るい

一歩なかに入るとわかるのですが、とても開放感のある空間なのです。天井が高く広い空間の中に、ピカピカの洗濯機が整然と並んでいます。日本のコインランドリーに見られるような「暗さ」がまったくない。おや、奥のほうを見るとなんだか楽しそうな空間が…

2.可愛い

あらゆる場面で、デザインにとても気をつかっているのがわかります。ランドリーバッグ、シルバーのカウンター、ミントグリーンの壁、その壁に洗濯機を埋め込んでいるところ、柱だけでなく基盤のボックスまで黒く塗ってしまうところ、そしてアイコンのグラフィックデザインのかわいさ(それを額装してディスプレイするアイデアなんて、ありそうでなかったですよね)。「コンランドリーが可愛くて何が悪い!」というメッセージを発しているような。

3.楽しい

なんと、このコインランドリー、カフェを併設しているのです! とってつけたようなカフェではなく、クラフトビールもワインもカプチーノも飲めるカフェ。壁にはプロジェクターでスポーツ中継を流し、中2階にはゲームコーナーまであり、なんとも楽しいムード。2つあるトイレも、とてもきれい。フリーwi-fiも完備!

洗濯機を回している人がカフェでひとやすみしたり(洗濯を待っている間にクラフトビールを一杯…サイコー!)、パソコンを開いたり、という流れは当然のことながら想像出来るわけで、実際、いつ行っても賑わっています。

ぼくも長らく東京でひとり暮らしをしていたのでコインランドリーを利用した経験はたくさんあるのですが、コインランドリーというのは都会のメランコリックな部分を凝縮したような場所だと思うのです。自分がひとりであることを決定的に理解させられてしまう場所。周りには人がたくさんいるのに、誰から見ても自分が他人であることを理解させられてしまう場所。だいたいコインランドリーに行くときは予定がないときなので、孤独感を助長させます。洗濯機の中で洗濯物がまわっているその時間はいわば、いつも感じているけれどいつも気づかないふりをしていた都会生活の孤独と向き合う時間なのではないでしょうか。

しかし、その孤独とは悲観するばかりのものではなくて、ちょっと心地良いものでもあります。孤独であるからこそ獲得出来るある種の自由さとセンチメンタリズム。つまり、コインランドリーというのは、「孤独であることの心地良さ」を満たすことの出来る可能性を持った場所なのではないかと。

実は今この手紙を他ならぬSLLのカフェで書いています。「自分が居ても良い場所」(自分の居場所、ではなくてね)という雰囲気が漂っていて気楽なんですよねぇ。

聞けば、SLLのオーナーは若い女性とか。卒業論文のために書いたビジネスプランが認められて、そのまま起業したんですって。ポートランドらしいね。

この形態、調布でやってみたいなぁ。ランドリー+カフェ、手紙社ならそれに本屋さんをつけても良さそうだ。調布市さん、協力してくれないかな(笑)。話題になると思うのですけれど。

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