EVENT INTRODUCTION

イベント紹介

6月26日(水)〜7月7日(日)

Adachi Tomoe Glass Exhibition at soel


soel(ソエル)では、6月26日(水)〜7月7日(日)、ガラス作家・安達知江さんの個展を開催いたします。森や海、日々の暮らしから発想した、様々なガラスのオブジェが並びます。瑞々しいガラスに残した、“記憶の欠片”をぜひご覧ください。

今回の展示に向けて、安達さんからお話を伺いました。

「初めての場所で展示ということもあり、自分の何時もの作品を自己紹介のような気持ちで展示しようと思っています。

制作の際、大切にしているテーマが“記憶の欠片”です。

瀬戸内の自然を日々暮らす中で留めておきたいと思った出来事、生き物、場所、etc……。
その時々の記憶をガラスという素材の瑞々しさを借りて形に残そうと。

その形(作品)を『記憶の欠片』と自分の中で呼んでいます。

今回は、それら“記憶の欠片”が散りばめられた空間にしようとイメージしています。」

巧妙に色付けられたガラスのオブジェは、光に透けるといっそう神秘的な雰囲気をまといます。どこか古い物のような質感や淡い感覚は、安達さんが紡ぐ“記憶の欠片”と通じているからなのかもしれません。

 

[作品の販売につきまして]
より多くのお客様にお楽しみいただくため、ご購入は、
ひと世帯様3点まで(内、girlシリーズは1点のみ)とさせていただきます。

※早めの来場をご検討の方は、10時以降にお並びいただきますようご協力をお願いいたします。

 

 

【Adachi Tomoe Glass Exhibition at soel】
会 期:2019/6/26(水)– 7/7(日)
時 間:11:00 – 18:00
定休日:月・火(7/1,2)
場 所:soel(ソエル)
住 所:東京都調布市下石原2-6-14 2階 
tel. :042-444-5572
在廊日:6/26(水)

▪︎ 安達知江(Glass Artist | Adachi Tomoe)
Instagram:@tom_ad
岡山県の山の中で、自然に囲まれた小さな工房でガラスのオブジェや器を制作。キルンワークという技法を使い、身の回りのささやかな出来事を作品にしています。

 


 

〈 “記憶の欠片”が生まれるまで・・・〉

2018年、岡山にある安達知江さんのアトリエにて、作品の制作の様子を取材したお話です。その際のテーマは「絵本」。レオ・レオニーの『スイミー』を題材にし、作品を作られていた時でした。今回は、原型作りから型作り、焼成・研磨・完成までをご紹介いたします。実際のアトリエでの写真と安達さんのコメントを交えながら、ガラスのオブジェが出来上がる過程をご覧ください。

※こちらは、2018年に取材した内容です。今回の展示では、「スイミー」の作品は並びませんので、どうぞご了承ください。

 

①「原型作り」のご紹介

 

原型の素材は何でも良いのですが、私はワックスをよく使います。お湯に入れると柔らかくなり、冷えると固くなる。火で炙れば溶ける便利な素材です。

まずは大まかに形のあたりをつけていきます。

ワックスが固まったら、道具で細部を彫り込んだり、ワックスを付け足したり……。思う形に近づけていきます。

形が大分整ってきました。ここからは、先の細いヘラで細部を仕上げていきます。

出来上がった原型達。これらを次は型取りしていきます。

 


 

②「型作り」のご紹介

 


型は手を抜いて作ると、焼成時失敗の元になるため、丁寧に作業します。今回は細かく色つけをしたいので割り型にします。*割り型とはその名の通り、型を何個かに分割する型取りの仕方です。

今回は2つ型にしたいので、原型の半分まで粘土で壁を作ります。

壁が完成したら、そこへ耐火石膏をかけていきます。この時泡が入らないよう、細かいところまで石膏が入るよう注意しながら作業します。泡が入ってしまうと型に穴が開いてしまい、原型が台無しになりますので大切なポイントです。程よい厚みでかけ終え、石膏が固まったら次は反対の型取りです。

石膏をかける前に離型剤を塗ります。この膜が無いと型が割れなくなってしまうのです。

反対もかけ終えました。固まり、石膏が落ち着くのを待って次は原型を取り出します。

ワックス原型なので蒸気を当てると溶けて流れ出ます。流れ出なくなるまで蒸気を当てていきます。

綺麗にワックスが溶け、ひとまず原型の第一段階が完成です。次は細かい細工や色つけをしていきます。今回はスイミーの世界、海の中ですので波を思わせる模様を石膏に彫りこもうと思います。石膏は柔らかいのでこういった細工がしやすいメリットがありますが、反対に脆いのがデメリット。壊さないように扱います。

鉛筆でつけたアタリを彫ります。

彫れた溝に色ガラスの粉を入れ、そのほか色をつけたい場所に色ガラスの粉など塗り、絵付けが完成です。

絵付けが終わったら型を合わせ、針金で固定、その上からもう一度石膏をかけて補強し、これで型取り終了です。

 


 

③焼成、研磨、完成のご紹介

型が完成したら、いよいよ窯入れです。イメージする配色になるようにガラスを型に入れていきます。この作品の場合は、グレー→スキ(クリア)→青 の順番です。

ガラスを詰め終えたら窯に入れ、焼成です。約820度〜860度で溶かしていきます。ガラスは冷める時、歪みが起きやすく、割れの原因になるので数日をかけてゆっくりと冷めるようプログラムを組んで焼成します。

焼成後、窯出し。きちんと焼きあがりました! 先はまだ長いですが、ひとまず、ホッとする瞬間です。

焼成後の石膏は脆いので、木槌で慎重に型を壊し、中のガラスを取り出します。強く叩きすぎるとガラスが割れてしまうので慎重に……。この型は一回しか使えない使い捨てです。再利用はできないのです。

あらかた石膏を落とし終えました。ここから余分な部分を切り落としたり削ったりして掃除をしていきます。

余分な部分は機械で切り落とします。水が出る電動の切断機です。ガラスは加工時、摩擦熱を持つと割れてしまうので基本的に濡らしながら加工します。

底を磨いていきます。板ガラスの上で金剛砂と言う砂と一緒にすり合わせ、平面を出します。徐々に砂の荒さを変えると、表面が滑らかになるので、自分が納得いくまで磨きをかけます。

底が磨けたら次はバリ取りです(合わせ型なのでどうしてもバリが出ます。)そこをリューターと言う機械で削り取ります。

全て綺麗に削り終えたら、次は彩色です。ガラス用のエナメル絵の具で細かい部分を彩色し、約570度で焼き付けます。

研磨、彩色が終わりついにスイミーが完成しました! 色も表情も綺麗に仕上がったように思います!

作品を制作するには、たくさんの工程がありますが、1つずつが意味のある大切な要素で、制作はこの作業の繰り返しです。コツコツとした作業が永遠と続く地道なものですが、その分日々の積み重ねが形になった時の達成感、そうして生まれたものを誰かに共感して貰えた時の喜びは大きく、原動力になります。

今回は、普段お見せすることのない制作の様子をご覧いただきました。作品が誕生する工程から普段とはまた違った作品鑑賞の視点を持てたら面白いのではないかと思います。

(安達知江)

※こちらは、2018年に取材した内容です。今回の展示では、「スイミー」の作品は並びませんので、どうぞご了承ください。

 


 

[作品の販売につきまして]
より多くのお客様にお楽しみいただくため、ご購入は、
ひと世帯様3点まで(内、girlシリーズは1点のみ)とさせていただきます。

※早めの来場をご検討の方は、10時以降にお並びいただきますようご協力をお願いいたします。

girl

雨降り

海の記憶 船

【Adachi Tomoe Glass Exhibition at soel】
会 期:2019/6/26(水)– 7/7(日)
時 間:11:00 – 18:00
定休日:月・火(7/1,2)
場 所:soel(ソエル)
住 所:東京都調布市下石原2-6-14 2階 
tel. :042-444-5572
在廊日:6/26(水)

▪︎ 安達知江(Glass Artist | Adachi Tomoe)
Instagram:@tom_ad
岡山県の山の中で、自然に囲まれた小さな工房でガラスのオブジェや器を制作。キルンワークという技法を使い、身の回りのささやかな出来事を作品にしています。