tegamisha


近頃、長い年月を経た暮らし道具に心ひかれます。
そんな「古いもの」への憧れから一歩踏みだし、
アンティークのお店を開くべく、階段を登り始めた女性がいます。
彼女の最初のチャレンジは、骨董市への出店。
そして突きつけられたのは、
仕入れや値付けの難しさ、自分は本当に何を扱いのかという疑問。
そんな、苦悩や試行錯誤、さまざまな出会いと喜びを
「みずたま雑貨店」の店主、ミヤタチエコさんが綴ります。

|第7回|会社を辞めて骨董の仕事に専念|

自分なりに仕入れの方法を少しずつ身につけた私は、その後も骨董市に出店し続けました。

お店を始めて最もうれしいことのひとつは、お客さんとの出会いです。さまざまなお客さんが私の小さなお店を訪れてくれます。ある会社のお偉いさんで、年季の入った骨董のコレクターなのに、なぜか初心者の私を応援してくださる方。毎回「昔の資生堂化粧品の容器」を買ってくださる方。私も喜んでもらいたくて、仕入れ先で見つけると必ず仕入れることにしています。また、私のブログを読んで関西から来てくれた方。毎月秋田県から来てくださる方もいます。そして、アンティークのことはあまり知らない私の友達も、毎回遊びにきてくれます。

このようなお客さんとの出会いもあり、私は日々骨董市にのめりこんでいきました。そのころはまだ会社員としてインテリアコーディネーターの仕事も続けていましたが、二足のわらじを履くのに少々支障が出てきました。それに、商品の品ぞろえも中途半端で不満でした。もっとアンティークのことを勉強して、仕入れにも本腰を入れたい。お金の余裕はなくなるけど、人生一度くらい、好きなことに打ち込むのもいいかも、と思いました。

そしてついに、会社を辞めて骨董の仕事に専念することにしたのです。

会社を辞めた理由には、組織に縛られずひとりで仕事をしたいという思いもありました。実際、仕入れから販売まで全部ひとりでやっていたし、すべて自分の力だと思っていたこともありました。でも、今思うと、たくさんの人に支えられている自分に気付きます。

私には、同じ夢を持って頑張っている同志がいます。群馬県に住む彼女とは、東京で開催された雑貨セミナーで知り合いました。当時、どうすれば雑貨屋さんになれるのか、二人で途方にくれていました。それでも一緒に雑貨のイベントに出かけたり、情報交換したり。今では、彼女は雑貨とアンティークを扱う自宅ショップを開いています。店を続けるということはさまざまな困難があります。お店の悩みや愚痴を共有しながら、励まし合える彼女の存在は私にとってとても大切なものです。

それから、骨董を通して知り合った仲間たち。古物免許の情報を教え合ったり、一人だったら怖くて行けなかっただろう業者市にも行きました。先輩の業者さんにも助けて頂いています。骨董の世界は、ずっと閉鎖的だと思っていましたが、知り合う業者さんは皆さん面倒見がよい方で、親切にいろいろと教えてくれます。骨董市の時はそんな業者さんのお話を伺うのがとても楽しみなのです。

次回は、初めて壁にぶつかったお話。


ミヤタチエコさんからのお知らせ

[骨董市に出店します]

日時:8月17日(日) 9:00〜16:00
場所:東京JR有楽町駅 東京国際フォーラム前 「大江戸骨董市
※以降、毎月第3日曜日に出店。
※出店日が変更になる場合があります。お出かけ前に、みずたま雑貨店ブログにてご確認ください。


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