tegamisha

「シンプルでナチュラルな暮らしをしたい」という女性たちの心を、
これまでは存在しなかった、ファッションという切り口で
いち早く雑誌という形にした『ナチュリラ』。
昨年10月の創刊以降、ナチュラルなおしゃれを楽しみたい女性たちのなかで人気を博し、話題となっています。
今人気のあの雑誌は、どんな人が、どのように作っているのでしょうか?
そこで、自身も「ユルリナ」というリトルプレスを制作し、
本づくりの現場に興味津々のshachiさんが、
「今日のお手紙」特派員として、
『ナチュリラ』編集部チーフの大塚美夏さんを訪ねました。
制作の裏側や大塚さんのプライベートまで、
『ナチュリラ』読者必見!のインタビューです。

|第2回|膝を痛めるほど歩いたネタ探し|

お手紙 私が『ナチュリラ』をはじめて手に取ったとき、まず惹かれたのが表紙なんです。プロのモデルさんではなく、雑貨店のオーナーを表紙に起用したところに驚きました。ファッション誌では珍しい試みじゃないかと…。

大塚 創刊号では、沼津にある雑貨店「hal」のオーナー・後藤由紀子さんに表紙を飾っていただきました。後藤さんは主婦でもあり、お子さんもいらして、まさに私たちの“等身大”のおしゃれを楽しんでいらっしゃる方。「自分も頑張れば、こういうおしゃれができるかもしれない!」と思っていただけるといいな…と。手に届く範囲の、半歩先のおしゃれの提案をしたいと思っています。

お手紙 “半歩先のおしゃれ”っていいですね。通常のファッション誌では、流行の洋服や着こなしを中心に紹介しているものが多いので、実際に取り入れるとなるとなかなか難しくて…

大塚 『ナチュリラ』では、流行の洋服を次々と着こなすのではなく、自分のライフスタイルに合うお気に入りの1枚を大切に着ましょう、自分らしさを探しましょう、ということを提案していきたいと思っています。ただ、女性ですから、シーズンごとに新しい洋服も欲しくなると思うので、ショップリストやカタログを掲載したり、おしゃれを楽しんでいただけるように工夫しています。

お手紙 創刊号では、登場されている方の私物を紹介するページが多かったですよね。

大塚 はい。着こなしが上手な方の私物を紹介することで、同じアイテムではなくても、その方がどんな洋服をどう着こなしているのかを見ていただいて、おしゃれの参考にしてほしいなと思いました。

お手紙 出ていらっしゃる方の着こなしは、完全にご本人におまかせなんですか?

大塚 そうですね。ただ、ページ全体を統一させるために、どのアイテムをどう組み合わせるかという細かい調整などは、ご本人と相談させていただいています。季節のアイテムを取り入れたいとか、もうひと工夫欲しい…というお願いをさせていただくこともあります。

お手紙 スタイリストなどは立てずに、ご本人と編集部が直接やりとりされているんですか?

大塚 はい。カタログページやタイアップページなどではスタイリストの方にも入ってもらっていますが、実例に関しては編集部とのやりとりのみですね。どんな洋服を持っていらっしゃるのか見せていただきながら、これとこれを組み合わせたらいいんじゃないですか? という感じで。

お手紙 ファッション誌の経験がないにも関わらずそこまでできるのは、これまでの経験とセンスのある大塚さんならではだと思います!

大塚 いやいや、そんなことはないんですけど…(笑)。今まで雑貨やインテリアの本を作ってきた経験があるので、見せていただいたアイテムの中で、これとこれを合わせたらかわいい、とかそういう判断はできるのかなと思います。でも、「こういう風に合わせるとかわいいんだ…」とか、逆に勉強させていただくこともたくさんあります。

お手紙 誌面で紹介している方は、どうやって探していらっしゃるのですか?

大塚 以前、仕事でお世話になった方だったり、あとはもう、私がこまめにいろんな場所をまわって探しました。下見のとき、レペットの靴を履いて歩きまわっていたんですが、レペットって底が比較的薄いじゃないですか。あまりに歩きすぎて膝にきたんですよ(笑)。

お手紙 あらら…(笑)。

大塚 もう、膝が痛くて病院にしばらく通いました。思い起こせば、1ヶ月くらい集中していろいろ歩きまわったのが原因かな、と(笑)。

お手紙 とにかく、自分の足でネタを探していらっしゃるのですね。

大塚 はい。日頃お付き合いのある皆さんからいただいた情報は、必ず自分の目で確かめに行くようにしていますね。

お手紙 でも、下見だけではその方のクローゼットまではわからないですよね。私物を紹介するページとなると、取材する方を見つけるのはなかなか大変だったのでは?

大塚 そうですね。下見のときに、いいなと思った方とはお話をしっかりするようにしていますが、あとやっぱり、ぱっと見たときの印象ですね。誰かの真似なのか、オリジナリティのあるおしゃれなのか…。この違いはもう、長年の仕事の経験でぱっと見分けられるようになってきているので、そこで「いいな」と思ったら声をかけさせていただいています。

お手紙 何事も、第一印象は大事ですよね。

大塚 表紙を飾った「hal」の後藤さんは、だいぶ前なんですけど、初めてお店に伺ったときにご本人を見て、もう一瞬で「すごい、かわいい! 洋服も好みだわ」と思って。そのときはまだ、洋服の本の構想はまったくなかったんですけど、「毎日ここに通って、この人の洋服を見たい!」と思ったんですね。それで『ナチュリラ』を作ることになったとき、後藤さんに「あなたの着こなし、大好きなんです!」と口説いて(笑)、紹介させていただくことができました。

お手紙 創刊号の「おしゃれShopクルーズ」では、東京、大阪、神戸のたくさんのショップを掲載していますが、これらのショップのセレクトも大塚さんが?

大塚 はい。特に、大阪はじっくりまわりましたね。上司に許可をもらって、スタイリストの伊藤朋惠さんに付き合っていただいて1日中歩きまわりました。ちなみに、創刊号でご紹介した神戸の「PHILLO'S CLOSET」さんは、はじめはインターネットで見つけたんですが、下見に行ったときはまだオープン前だったんです。きっと、よさそうなお店になるだろうなという予感はあったんですが、やっぱり実際に見てからでないと取材をお願いするのは正直なところ不安もあり…。なので、取材をお願いする前にお店の方にお願いして、出来る限り開店の状態に近い写真を送っていただきました。そしたらもう、期待以上のお店でしたね!うれしかったです。

続きは次回をお楽しみに。

聞き手●shachi
小さくてハッピーなリトルプレス「ユルリナ」を気まぐれで発行する、ファッションとおいしいモノが大好きな自称"乙女"。まもなく完成予定の最新号「ユルリナ05」の制作の裏側を綴った「ユルリナとわたし」が、来週より本サイトにて連載スタート!

「ナチュリラ」編集部・大塚美夏さんからのお知らせ

[ナチュリラ編集部、花市へ]


大塚さん率いる『ナチュリラ』の「ファッションスナップ 隊」が花市にやってきます!
花市で出会ったおしゃれさんたちを、「ファッションスナップ 隊」が撮影し、『ナチュリラ vol.3』でご紹介させていただきます。ぜひ、おしゃれして来てくださいね。

撮影日:4月26日(土)
*雨天で中止の場合は27日(日)に延期
掲載号:『ナチュリラ vol.3』(9月中旬発売予定)


[ 最新号のお知らせ ]

ナチュリラvol.2

¥980
主婦と生活社

CONTENTS
  • テイスト別ナチュラル!大人気おしゃれさんの3か月コーディネート
  • 海辺で暮らす服
  • 布バッグとかごバッグ
  • ぺたんこ靴でつくる大人ナチュラルな足元お手本帖   ほか

※ 詳細は、主婦と生活社ホームページをご覧ください。

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