tegamisha

「シンプルでナチュラルな暮らしをしたい」という女性たちの心を、
これまでは存在しなかった、ファッションという切り口で
いち早く雑誌という形にした『ナチュリラ』。
昨年10月の創刊以降、ナチュラルなおしゃれを楽しみたい女性たちのなかで人気を博し、話題となっています。
今人気のあの雑誌は、どんな人が、どのように作っているのでしょうか?
そこで、自身も「ユルリナ」というリトルプレスを制作し、
本づくりの現場に興味津々のshachiさんが、
「今日のお手紙」特派員として、
『ナチュリラ』編集部チーフの大塚美夏さんを訪ねました。
制作の裏側や大塚さんのプライベートまで、
『ナチュリラ』読者必見!のインタビューです。

|第3回|洋服を雑貨のように見せたい|

お手紙 2号目となる『ナチュリラ vol.2』(4月15日発売)の表紙は、春夏らしいさわやかな印象ですね。

大塚 表紙は、イラストレーターの樋口たつのさんに飾っていただきました。ずっと、「海辺で暮らす服。」という特集に出ていただく方を探していたんですが、ある日、ふと樋口さんのお宅が載っている雑誌を見たときに、ご本人の後ろ姿と横顔がちらっとだけ載っているカットがあって。そのときに写っていた着こなしを見て、この人だ!と思いましたね。

お手紙 後ろ姿と横顔だけで?!(笑)

大塚 まわりにもよく、「こんな小さな写真から…」とびっくりされますね(笑)。それから樋口さんのサイトを見つけて、メールを出して、鎌倉まで会いに行きました。もちろん、お会いするまではどんな方なのかよくわからなかったんですが、お会いした瞬間、着こなしや全体の雰囲気を見て「『ナチュリラ』にぴったり」と思いましたね。

お手紙 巻頭特集では、ナチュラルの中でも「ガーリーナチュラル」「マニッシュナチュラル」「シンプルナチュラル」と3つのテイストに分けて提案されていますね。

大塚 みなさん、持っている洋服のブランドやアイテムは意外と一緒だったりするんですけど、着こなし次第で「ナチュラル」の中でもそれぞれテイストが違うな、と思ったんです。同じアイテムでも、「私はちょっと辛めに、私はちょっと甘めに」とか、その人なりの着こなしってあると思うので、そのなかで自分らしいおしゃれを読者のみなさんに見つけていただけたらうれしいです。

お手紙 私もナチュラルな洋服が好きですが、確かに「ナチュラル風な着こなしなら何でも好き」というわけではないですね。この3つのスタイルのように、人それぞれ着こなしの好みが分かれるような気がしました。

大塚 そうなんですよ。私もナチュラルの中でも特に好きなスタイルがありますし。でも逆に、出かける場所や気分にあわせて、「今日はガーリーで、明日はちょっとかっこよく」という着こなしもあると思うんです。そういう風なおしゃれの楽しみ方っていいですよね。自分で工夫して、自分で納得のいくおしゃれが出来たときってうれしいし、それをうまく伝えられたら、と思っています。

お手紙 そんなおしゃれの楽しみ方、憧れますね。

大塚 ナチュラルテイストの洋服って、流行というよりすでに定番になっていると思うんですね。そこに、少しだけ流行のエッセンスを取り入れたおしゃれをする…という感じでしょうか。洋服を毎日とっかえひっかえというおしゃれより、もっと地に足のついた暮らしの中の洋服や着こなしを提案していきたいと思っています。でも、『ナチュリラ』に出ている方はみなさん着こなしが上手ですよね。本当に勉強になります!

お手紙 『ナチュリラ』では、雑貨店のオーナーやスタッフさんだったり、イラストレーターさんだったり、ファッション誌に出るのは初めてだという方も多かったと思います。みなさん、撮影ではかなり緊張されたんじゃないでしょうか?

大塚 そう思って、当日の撮影では場の雰囲気を和ませてくれるようなカメラマンを選びましたね。ほとんどが女性のカメラマンなんですよ。おかげで自然な表情を撮ることができました。本当にスタッフのおかげだと思います!

お手紙 誌面の見せ方としては、どのような工夫をされていますか?

大塚 そうですね。ごちゃごちゃした見せ方にならないようにしています。ファッション誌のようにスタジオで撮影、とかではなく、ある程度の生活感を出したいなと。ベタな見せ方ではなく、洋服でも雑貨的な撮り方や見せ方をするようにしています。私はこれまでファッション誌をやったことがなく、その方面ではまるっきり素人なんですけど、雑貨やインテリアの雑誌を長くやっているので、洋服を雑貨の延長で見せるということはそれなりに慣れているかなと思っています。

お手紙 かわいい部屋の片隅に洋服を置いたり、バッグをテーブルの上に置いて撮影したり…。確かに、雑貨のような見せ方ですね。

大塚 洋服の写真一枚にしても、見ていてかわいいと思うようなていねいな撮り方をするようにしています。ものの持つ雰囲気や良さを伝えられたらいいなと…。かといって、イメージ先行になってしまい、読むところが少なくなってしまったり、真似できるようなところがなくならないように心がけています。あくまでも「実用」のファッション誌でありたい。ファッションの本としては決して安くはないと思うので、買っていただいてからも何度も読めるような作りにしているつもりです。実際に、何度も何度も読んでくださる方が多いようでうれしいですね。

お手紙 取材をされている中で、大塚さんが気になったスタイルはありますか?

大塚 そうですね。定番のものを着くずす、というスタイルは変わらないと思いますが、特に注目しているのは小物ですね。取材したみなさん、本当に小物の使い方が上手で…。定番の組み合わせでも、小物をプラスするだけで随分印象が変わるんだな、と思いました。自分のクローゼットをもう一度見直して、いろいろ研究してみたいと思っています。あと、おしゃれが上手な方は、何年も前の洋服も上手に着ていらっしゃるんですよね。買うときに自分の好みをしっかり見極めて、きちんと選んでいらっしゃるんですよね。そういう意味でも、取材を通してすごく勉強させていただいています。

お手紙 ちなみに、この春夏で大塚さんの気になるアイテムは?

大塚 リネンとかコットンとか、素材感のあるものはやっぱりいいな、と思いますね。あと、個人的にやってみたいのが、ソックスとサンダルの組み合わせ。おばさんっぽくならないように、素敵に着こなせたらと思います。2号目では足もとコーディネートを特集しているんですけど、バレエシューズにソックスやレッグウォーマーを合わせて素足をちらっと見せたり、サンダルにリネン素材のソックスを合わせたりするのもかわいいかも、と個人的に思っています。早速、バレエシューズに合わせたいなと思って、リブ編みのレッグウォーマーを買いました。あと、現場で履かせてもらって気に入った、ビルケンシュトックの新作を買いました!

お手紙 取材先でたくさんの洋服を見ると、ついあれこれ欲しくなりませんか?

大塚 もう、取材へ行くといろいろ気になってしまって大変ですよ(笑)。この本をやらせてもらってから、結構散財していますね…。創刊号のリネン特集を手がけているときにリネンのシャツを買ったんですけど、気がつけばそのまま冬になってしまって、つい着る時期を逃してしまったんですね。ようやく暖かくなってきたことですし、春夏にどう生かそうか考えるのが楽しいです。

お手紙 わたしも買い物が大好きですが、『ナチュリラ』に出ているみなさんはさすがにおしゃれなだけあって、なかなかファッションにお金をかけていらっしゃるなあと思いました。

大塚 私も取材をしてみて、女性はやっぱりファッションにお金をかけるんだな、と思いました。甘い、辛いのミックスもありますけど、ハイブランドとロープライスのアイテムのミックスもみなさん上手ですよね。やっぱり、みんなどこかで「おしゃれになりたい!」という気持ちはあると思うんです。でも、どの店でどんな洋服を買って、どういう風に着たらいいのか悩んでいる方が多いと思うんですね。

お手紙 はい。私も常々悩んでいます(笑)。

大塚 私もですよ(笑)。集めるだけ集めて、買ったー! という気分には浸れるんですけど、着てみるといまいち素敵じゃない…とか。仕事柄、洋服をいっぱい見てはいるんですけど、おしゃれの悩みは尽きません。

お手紙 …『ナチュリラ』で勉強します(笑)。

大塚 はい(笑)。

続きは次回をお楽しみに。

聞き手●shachi
小さくてハッピーなリトルプレス「ユルリナ」を気まぐれで発行する、ファッションとおいしいモノが大好きな自称"乙女"。まもなく完成予定の最新号「ユルリナ05」の制作の裏側を綴った「ユルリナとわたし」が、来週より本サイトにて連載スタート!

「ナチュリラ」編集部・大塚美夏さんからのお知らせ

[ナチュリラ編集部、花市へ]


大塚さん率いる『ナチュリラ』の「ファッションスナップ 隊」が花市にやってきます!
花市で出会ったおしゃれさんたちを、「ファッションスナップ 隊」が撮影し、『ナチュリラ vol.3』でご紹介させていただきます。ぜひ、おしゃれして来てくださいね。

撮影日:4月26日(土)
*雨天で中止の場合は27日(日)に延期
掲載号:『ナチュリラ vol.3』(9月中旬発売予定)


[ 最新号のお知らせ ]

ナチュリラvol.2

¥980
主婦と生活社

CONTENTS
  • テイスト別ナチュラル!大人気おしゃれさんの3か月コーディネート
  • 海辺で暮らす服
  • 布バッグとかごバッグ
  • ぺたんこ靴でつくる大人ナチュラルな足元お手本帖   ほか

※ 詳細は、主婦と生活社ホームページをご覧ください。

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