今日のお手紙

TODAYS LETTER

2018.12.05

農園の手紙舎、できます

最近手紙社のことを知った方は、ご存知ないかもしれません。手紙社は、ちょうど今年で、活動10年になります。

最近手紙社のことを知った方は、ご存知ないかもしれません。手紙社の公式サイトは、今年3月にリニューアルするまで、「今日のお手紙」というタイトルで運営していました。

webサイト「今日のお手紙」の中には、その名も「今日のお手紙」というタイトルコラムがあり、2008年4月に立ち上げて以来数年間、平日は毎日更新していたのですが、その頻度がだんだん少なくなり、3月のリニューアルのどさくさに紛れて(?)、消滅していました。

しかし、皆様の熱い声援に応えて……というのは真っ赤な嘘で、なんとなくそういう気分になって来たので(人生ってそういうものですよね)、ここに「今日のお手紙」復活を宣言いたします(なんて言いながら次の更新が1年後、とかならないようにしなくては)。

さて、最近手紙社のことを知った方は、ご存知ないかもしれません。ぼくはかつて『LiVES』『自休自足』『カメラ日和』という雑誌を立ち上げ、編集長を務めていました。この3誌の中でもっとも長く編集長を務めていたのが自休自足で、この雑誌の取材を通して出会った人々との繋がりがあってこそ、今の手紙社があると言えます。

例えば、印象的な取材先である、東京都立川市の鈴木農園との歴史を振り返ると、このようになります。

・2003年 季刊誌『自休自足』を創刊(この時ぼくは会社務め)
・2005年 自休自足11号の巻頭特集「やさしき農園」にて鈴木農園を取材
・2006年 第1回もみじ市に鈴木農園が出店(もみじ市は趣味で始めたプロジェクト)
・2008年 前職を退職して手紙社を立ち上げる
・2018年 coming soon!

2008年に手紙社を立ち上げて以降も、もみじ市に引き続き出店してもらい、GOOD FOOD MARKETというイベントにも出てもらい、手紙社のカフェで野菜を使わせてもらい、お付き合いが続いています。そして、2018年……

代々続く鈴木家には古い蔵があり、ここでは鈴木家の娘さんご夫婦が伝説のパン屋「ゼルコバ」を営んでいました。2年前、ゼルコバは山梨県北杜市に移転し、それ以来、この蔵は使われていなかったのです。ご縁というのは不思議なものです。初めて取材に訪れてから13年の時を経て、鈴木家が所有する歴史ある蔵で、手紙社がカフェをやらせていただくことになりました。


自休自足に掲載された、かつてのゼルコバ

今回、どんなお店にしようか、と考えた時に、真っ先に頭に浮かんだ人物がいます。それは栃木県鹿沼市のフレンチ「アンリロ」の上村真己オーナーシェフ。もみじ市や東京蚤の市にも出店しているのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、上村さんともまた、元を正せば、自休自足で取材したことが出会いのきっかけでした。

上村シェフは、ひとことで言うと、天才。編集者としてはなんとも芸がない表現ですが、これが最もふさわしい言葉だと思うので、お許しください。東京の名門フレンチで修行をし、益子町の伝説のオーガニックカフェでシェフを務め(伝説、多いですが、本当なので笑)、フレンチやマクロビの技術に、本来彼が持っている感性が合わさり生み出される料理は、初めて食べた時、のけぞりました。野菜だけの料理がなぜこんなに美味しいのかと。

かつての自休自足で紙面を輝かしく飾った“伝説の”2組と手紙社が手を組んだカフェ。店名は「農園の手紙舎」にしました。さあ、どんなお店ができあがるのか、まるで他人事のようにワクワクしております。

オープンは年明け1月から2月になりそう。この新しいコンセプトのお店に何か感じてくれた方、ぜひ、オープニングスタッフとして手紙社の新しい歴史に立ち会ってみませんか? 詳しくはこちらをごらんください。

ふう。久しぶりの「お手紙」の執筆に、だいぶ時間がかかってしまいました? ブランク? 年齢? See you soon!

手紙社
北島勲