今日のお手紙

TODAYS LETTER

2019.04.05

GOOD LIFE LISTの立ち上げと、蚤の市の会場を探している話

年が明けたと思ったら、4月になっていました。気づけば令月も梅の花も終わり、東京はちょうど、桜が満開に咲き誇らんとしています。毎年新しいサムシングが起こる手紙社ですが、今年は例年と比べて、新しさの質が違います。

毎春恒例の東京蚤の市が来月に迫りましたが、2012年の第1回以来、会場として使わせてもらってきた京王閣での開催が叶わなくなりました。今回は大井競馬場を借りることができたのですが、毎年11月に行っている秋の東京蚤の市の会場は、現時点で未だ目星がついていない状況です。

正直なところ、手紙社の商売としては非常に困った状況なのですが、昨年末、京王閣が使えないという話になった時に、ある程度覚悟していたことではあります。そしてそれは形を変え、ぼくに「大きな覚悟」をもたらしました。

つまり、新しい事業を興そうということです。

この数年、ずっと考えていたことがあって、でも、日々追われる仕事をやっつけることに精一杯で手をつけられずにいたのですが、先の“京王閣ショック”をきっかけに、これは新しいプロジェクトに取り組めというサインなのだな、と、ある意味都合よく解釈しました。

11月の蚤の市の会場を探しながらも(みなさん、良き会場があったらぜひご教示ください。東京以外での開催も考えています)、現在、これまでにはなかったプロジェクト(サービスづくり)に取り掛かっています。その名は「GOOD LIFE LIST」。ちょうど先週、プロトタイプの第一弾が上がってきたところです。

GOOD LIFE LISTはweb上で展開されるサービスです。誰でも使えます(参加できます)が、いわゆる“一般の人々(マス)”を対象にしていません。例えるなら、手紙社という名の電車がこの世界に走っているとしたら、手紙社沿線に住んでいる人たちを対象にしたサービスです(つまり、このお手紙を読んでくれているみなさん)。

GOOD LIFE LISTは、以下の3つの顔を持っています。
・手紙社沿線の住人にとってのSNSである
・手紙社沿線の住人にとってのメディアである
・手紙社沿線の住人にとってのサロンである

SNSのようにアカウントを作っていただき、みなさんが持っている情報をシェアしてもらう。ただし、この「情報」には制限がつきます。お店(GOOD STORE)か、展示などを含むイベント(GOOD EVENT)。この2つがメインカテゴリー。お店やイベント以外の良き情報(例えば音楽、雑貨、感動するスピーチなど)をシェアしたい場合は「SOMETHING GOOD」というカテゴリーでシェアしてもらいます。

普通、SNSというと、テキストや画像を自分で投稿しますが、その機能が“ない”のもこのサービスの特徴です。つまり、GOODなお店やイベントの情報をアップする方法は、URLのリンク(シェア)のみです。URLのリンクをどこから持ってくるかというと、この世に存在するURLなら、通常のwebサイトはもちろん、インスタの投稿やGoogle mapもシェアできます。

シェアするときに、やっていただきたいことがひとつあります。それは、コメントを残すこと。つまり、URLのリンク(シェア)とコメントがセットになって、ひとつの投稿になります。

GOOD LIFE LISTに登録したユーザーは、上のような投稿をすることができ、自分がフォローしたユーザーの投稿をタイムラインで追うこともできます。そして、自分以外のユーザーの投稿であってもコメントを残すことができます。

なぜ、投稿するネタのカテゴリーを限定するのでしょうか? なぜ、投稿の方法をシェアだけにするのでしょうか? それには理由があります。

前者の問いに対する答えは「特化」です。下すならば、特化する強さと分かりやすさ、です。ユーザーを手紙社沿線に住んでいる人に特化し(厳密にはこちらがコントロールできるわけではないですが)、投稿テーマも特化するわけで、言って見れば、あえて世界を狭めているのですが、そこにこそ強さがあると思っています。世界が狭いほど、それに反比例するように、コミュニティは強くなると思っています。

インターネットの誕生以来、ぼくたちはそれまでとは比べ物にならない膨大な情報の海を泳がされているわけですが、本当に自分にとって価値がある情報が見つけにくい時代になっているとも言えます。自分と同じ感性を持っている人がレコメンドする情報“だけ”が欲しい。そんな願いを可能にするサービスを作って行きたいと思っています。

投稿方法をシェアだけにする理由はふたつあります。ひとつは、投稿のハードルを下げること。例えば、ぼくは最近、神奈川県葉山町にある「三角屋根 パンとコーヒー」というお店が好きでよく行くのですが、SNSでこのお店のことを投稿しようと思ったとき、

・アップするための写真がない
・写真はあっても、クオリティの高いものがない
・テキストを書くのが億劫だ
・テキストと写真をアップすること自体、こっぱずかしい

みたいなハードルがついて回り、結果、投稿しないことが多いです。でも、三角屋根の公式サイトのリンクを貼るだけななら、このハードルはかなり下がる。もちろん、facebookなどでも、シェアだけをする機能はあるわけですが、「シェアだけをする機能もある」と「シェアだけしかできない」では、特化の強さが異なってきます。

ふたつ目の理由は、コメント欄を活性化させたいということです。三角屋根についての投稿をぼくがしたなら、それを見た他のユーザーが「私も大好きです」「三角屋根のぶどうパンは絶品ですよね」と、コメント欄を通してユーザー同士がコミュニケーションが取れ、盛り上がる仕組みを作って行きたいのです。そしてこうなったとき、そのコメント自体が、新たな情報として価値を持ってきます。見ている人が「そうか、三角屋根はぶどうパンが美味しいお店なんだな」というように。

長くなってしまいましたが、以上が、GOOD LIFE LISTが持っているひとつめの顔、SNSの部分。ふたつめ(メディア)と3つめ(サロン)については、次のお手紙で書きたいと思います。

東京は、絶好のお花見ウィークエンドになりそうです。みなさん、どうぞ良い週末を(この週末は、立川津田沼のイベントへぜひお出かけください。もちろん、調布、鎌倉へも)。