太郎さんの写真箱 1箱目「笑顔の人々」

tegamisha

この連載では、寺澤太郎さんが旅先や日々の暮らしの中で撮影し、
そっとしまっておいた写真を写真箱から取り出してもらい、ご覧いただきます。

[ 寺澤太郎さんプロフィール ]

「白いタオルを巻いた男と黄色いメジャーを付けた男」

スナップ写真
最近は料理に関する書籍や雑誌での仕事の機会がとても増えました。
カメラマンとして独り立ちした頃、ポートレート写真の仕事しかやりたくないくらいの意気込みでいた自分からは想像できない分野で仕事をしています。
当時は、「何でも撮れる人」には絶対になりたくないという気持ちと、その裏には苦手なものを撮る事への恐怖心があったのだと思います。
そのために10年以上、人物のポートレート撮影の仕事ばかりに没頭していました。
ポートレート写真を勉強していくなかで自分なりに見えてきたことは、優れたポートレート写真は、人物の魅力もありますが、人物の背後に見える風景や、服装、仕草、もちろん、写真に最も重要な光や構図などさまざまな要素が相まって構成されているという事でした。
このことは、写真の基本中の基本、『スナップ写真』にとてもよく似ています。
今そこにあるものを壊さないように素早くカメラに収めるのがスナップ写真で、その瞬間は思考よりも動物的な瞬発力がなにより優先されます。
撮影現場で起こるハプニングやアクシデントを積極的に引き寄せ、目の前の出来事をひたすら受け入れることによってのみ、自分の発想を超えた写真に出会える事を知りました。
スナップ写真を撮るときの軽やかな気持ちと瞬間的なひらめきを大切にすることで、ポートレート写真でも、料理や静物の写真であっても、常に同じ気持ちで何でも撮れるのだということに遅ればせながら気づかされています。

2箱目「働く人々」



1箱目「笑顔の人々」




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