tegamisha

tico moonのニューアルバム『Raspberry』がいよいよ発売されました!
今回は「music gardener特別編」として、tico moonのおふたりご自身による、
アルバム収録曲全曲解説を行っていただきます。

|track 6.|初 恋|

お手紙 続きまして6曲目の「初恋」です。この曲は、今回のアルバムで収録している2つのカバー曲のうちの1つですね。

影山 昨年「カフェと音楽と、」というコンピレーションCDがリリースされたんですが、その中で僕たちがこの曲を演奏しました。「くるみの木」というカフェのための音楽ということで、伊藤ゴローさんの選曲でした。この「初恋」という曲は「ニューシネマパラダイス」という映画の中の曲で、メロディをご存知の方も多いと思うんですが。

お手紙 そうですね。

影山 この曲も最初は自分たちで演奏するというイメージはあまりなかったですね。それで、まずは自分たちなりに弾いてみようということで演奏してみて。その後にゴローさんとスタジオに入って演奏しているうちに、段々イメージが広がってきて。それで形になったんですね。その時はまだ、アレンジをして演奏するのに精一杯って感じだったかもしれないなぁ。どう? 友加さん。

友加 うーん、そうかもしれないね。

影山 この曲はメロディがとても奇麗で。印象的なメロディだから、その部分が肝になるんじゃないかなと。

友加 いちばん初めに録音した時よりも、そのあとライブでやるようになって、イメージが変わってきたりもしたよね。

影山 最初に録音した時にとても気持ち良かったんですね。やっぱりいい曲だなあって。それでライブでも積極的に演奏してみようと思って。普段のライブでも演奏していくようになったんです。そうしているうちに、曲の良さがどんどん身体に入ってきて。展開の仕方なんかも独特だし、そういうものが自然に表現出来る様になってきて。僕たちの場合は、ライブでお客さんの前で演奏しているうちに段々変化してくる事が多くて。だから曲が出来た時点で完成ではなくて、演奏しているうちに完成したり、変わってくるものもあるし。それでちょうどいい時期にアルバムのレコーディングの話があって。じゃあ是非、今の「初恋」を演奏してみようということになって。なので、聴き比べていただいても面白いかもしれないですね。最初の演奏と今回の演奏と。半年位の間で変わったこともあると思うし。でも、どちらもいいと思うんですよね。最初に録った初々しさっていうのは、その時だけのものだし、今の録音も今だけのものだし。どちらにも良さがあると思います。

友加 うん。そう思います。

お手紙 イントロというか、出だしも違いますよね。

影山 エンディングと同じモチーフなんです。この曲をライブで演奏しているうちに、終わってからまた始まりに繋がっていく様な感じが自分の中に湧いてきて。で、じゃあエンディングのモチーフをイントロでも弾いてみようと思って。終わりが始まりで、始まりが終わりでみたいな。

友加 バカボンのパパみたい(笑)。

一同 (爆笑)

お手紙 先日、原曲を偶然聴いたんですよ。もういい意味で、違う曲に聴こえて興味深かったです。

影山 すごく素敵なオーケストレーションなんですよね。だからそのオーケストレーションを、どうやってハープとギターだけで表現しようかって悩みましたね。やっぱり複雑な動きもあるし…。

友加 (曲を聴きながら)ここからはいつも映画のイメージがあって。風を感じられるようなイメージがあるんです。

お手紙 やはり琴線に触れるメロディですよね。

影山 さすが巨匠ですね。

お手紙 やっぱりカバーの味わいみたいなものがわかりますね。

影山 アレンジをする段階で、ゴローさんにスタジオでいろいろ相談をして…。

友加 なるべく直球の感じがいいみたいなこととかを言われました。変にいろいろ変えてしまいすぎないで、原曲の良さが生かせるような。

影山 骨格を取り出してやるみたいな。大事なところはうまく取り入れて…。

お手紙 (曲を聴きながら)サビというか、ここに行く時のドキドキ感がいいですよね。まさに初恋のような…(笑)。

友加 本当に初恋のイメージのような曲ですよね。いいですよねぇ。

お手紙 影山さんの、ここのギター(3分26秒!!)! いいですよねぇ。

友加 そこ、強調したいなと思って! 私が弾いたメロディに対して、影山さんがこうちょっと返答するような…。

影山 ちょっとでいいからそういうのが入ったらいいんじゃないかと。ゴローさんのサジェスチョンで。

お手紙 もう1曲のカバー(Waltz for Debby)は難しかったとのことでしたが、この曲はどうでしたか?

友加 シンプルなので、余計にやりすぎてもいけないし、無さすぎても変だし…。でも、音のつながりが綺麗に本当につながっていって1曲が成り立っている部分はあるので、演奏自体も「Waltz for Debby」の難しさと全然違う、音のつながっていく気持ちよさを出す難しさがありましたね。

影山 変に歌い上げ過ぎても原曲の良さを損なってしまうし、淡々としたシンプルな綺麗さみたいなものは残したいなというのはありましたね。その加減が難しかったかなぁ。録音した時にちょうどいい感じで出来たかなぁとは思います。

7曲目「lilac time」へ続きます。

tico moonからのお知らせ

待望のニューアルバム『Raspberry』がいよいよ発売!

ティコ・ムーンの音楽を聴くことは、泉の水を汲むことに似ている。こんこんとわき出るイメージの中に身を浸す幸せに時を忘れる。
茂木健一郎


tico moon / Raspberry
2008.7.4発売
¥2,625(税込)
ジャケットイラスト 松尾ミユキ
プロデュース 伊藤ゴロー


アイリッシュハープ/吉野友加と、ギター/影山敏彦のデュオ「tico moon」。
5枚目のアルバム「Raspberry」は伊藤ゴロー氏をプロデューサーに迎え沖縄の海の見えるスタジオにて全曲レコーディング。とてもさわやかなアルバムが出来上がりました。CDブックレットには茂木健一郎さん、桑原茂一さん、ゴンザレス三上さん(ゴンチチ)、チチ松村さん(ゴンチチ)、布施尚美さん(naomi & goro)からの推薦コメントも掲載。


1. little bird's tale (吉野友加 / 影山敏彦)
2. Raspberry (影山敏彦)
3. Waltz for Debby (Bill Evans)
4. footprints (吉野友加 / 影山敏彦)
5. Children's song (影山敏彦)
6. 初 恋 (Ennio Morricone)
7. lilac time (影山敏彦)
8. footprints #2 (吉野友加 / 影山敏彦)
9. meeting place (影山敏彦)
10. 砂の記憶 (影山敏彦)


[ tico moonのアルバム ]

[ ライブ情報 ]

lete

2008年7月15日(水)
東京都世田谷区代沢5-33-3
TEL:03-3795-0275
Open/19:30
Start/20:30

mona records

2008年7月20日(日)
東京都世田谷区北沢2-13-5 伊奈ビル2F
TEL:03-5787-3326
Open/18:30
Start/19:00

※ 詳細は、tico moonホームページをご覧ください。

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