tegamisha

全国で幅広く販売しているわけではないのに、
5度の増刷を重ねている本があります。
約100軒のカフェが掲載されているボリューム、
書き手の思いがこもった文章、
かわいくて見やすくて遊び心のあるデザイン。
驚くべきはこの本が、個人の方が作った
自費出版の本であるということ。
東海地方の“カフェ好き”に圧倒的な支持を得ている
『カフェうらら』が生まれるまでの物語を、
作り手であるこんどうみきさんに聞きました。

|第1回|半年以上売り上げ1位|

お手紙 今日はお話を伺えるのを楽しみにしていました。『カフェうらら』を初めて見た時から、素晴らしい本だなあと思っていたんです。

こんどう ありがとうございます。

お手紙 東海地区ではとっても有名だと思うんですけど、東京の人とか、知らない人がたくさんいるんじゃないかと思って。リブロ名古屋店で、ずっと売上1位だったと聞いたのですが…。

こんどう はい。最近も1〜3位の間を動いているみたいで。

お手紙 何週連続1位だったんですか?

こんどう たぶん半年以上、1年弱ぐらいだと思います。

お手紙 すごい! リブロ名古屋って大きな本屋さんですよね。

こんどう そうなんです。不思議です。3位になったと思ったらまた1位に戻ったりして・・・。

お手紙 全書籍の中でということですよね?

こんどう そうですね。リブロの中の。

お手紙 「バカの壁」や「女性の品格」より売れたってこと!?

こんどう そうですね(笑)。2位から10位に、超有名な本がズラーっと…。すごい嬉しかったです。

お手紙 いや、すごいです!

こんどう 前の会社がリブロから近くて、よく週刊ランキングを見ていたんです。当時は1Fのエレベーター前に貼ってあったんですね。こういう本が売れているんだなって、毎週チェックしていて。ある頃から貼り出しはなくなってしまったんですけど、その後もパルコのホームページでこっそりチェックしたり。だから、まさか自分の本が1位なんて…。感動的でした。

お手紙 最初はこの本の存在を全然知らなくて。でも、僕が「カメラ日和」の編集部にいる時に…。

こんどう 私が、確か送ったんですよね。

お手紙 そう。それで、すごいビックリしたんです。これを個人で作ったというのはすごいなぁと思って。

こんどう ありがとうございます。

お手紙 軽い嫉妬を覚えました(笑)。やられたっ!っていう。同時に、これは売れるに違いないって思ったんですけど。

こんどう あの時、先輩たちから、もっと営業をした方がいいんじゃないかと言われて送ったんですよ。確か、出来たばっかりの時でした。

お手紙 発行したのは…?

こんどう 2007年の春です。

お手紙 お二人で作られたんですか?

こんどう はい。もともと私がこの本を作りたくて、いくちゃん(いくたけいこさん)にデザインをお願いして、彼女が快く受けてくれたんです。だから、デザイン以外のことは、すべて自分でやろうって最初から決めていました。

お手紙 納品とか、営業とか、刷り上がった後のことは全部?

こんどう 今となれば、誰かにちょっと手伝ってもらえばよかったかな、って思うんですけど(笑)。読者の人から、「働かせてください」っていうメールが来たりもして。でも、納品だけ手伝ってもらうのも申し訳ないし。

お手紙 デザインがいくたさんで…

こんどう 編集と写真と文が私です。あと前の会社の先輩に、文字校正をしていただきました。

お手紙 リブロで販売してもらうようになっかきっかけは…?

こんどう 本ができた時、まず、リブロと恵文社一乗寺店さんに、販売してもらうのをお願いしたんです。

お手紙 初めはその2軒だけなんですか?

こんどう はい。そのあとは、自分で地道に売ろうかなと思っていたら、突然いろんなお店からメールが来るようになって。たぶんブログで紹介してくれる人とかもいて、そういうのを見てくれたのかもしれないですね。神戸のViVO,VAさんは、名古屋に『カフェうらら』という本があるらしいといろいろかぎまわってくれたらしくて(笑)。ありがたいですよね。営業とか大変なんだろうなぁと思っていたら、ありがたいことに販売には困らなくて。むしろ、卸すのをお断りしてしまったお店も多くて、申し訳ないというか…。やっぱり、想像とは違うように進んでいきますね。

お手紙 なるほど。そのあたりのこともいろいろとお聞きしたいのですが、順を追っていきましょうか。まずはそもそものきっかけから…、あ、その前に編集者になられたきっかけは…?

こんどう 大学を卒業して出版社に入ったんですけど、それはもともと…

お手紙 はい、その辺の話からお願いします(笑)。

次回へ続きます。

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