
月明かりの下で
息づく漂白の記憶
朽ちようとしていた木片から
紡がれるいきものの姿
劇的な変化を遂げた、2018年の個展から4年と少し。木工作家・山根大典さんの作品群が3たび手紙舎を席巻します。比叡山に臨むアトリエで愚直に流木や木片と向き合い、そこから躍動感と時にはユーモアあふれる動物の立体像を創造し続けている山根さん。木のかたちからインスピレーションを受けて、デフォルメされた中にも骨格や筋肉が感じられるようなリアリズムを内包するその作品からは、猛獣が地を蹴り駆ける膂力や鳥類の羽ばたきの力強さまで伝わってきます。
今回も40点以上を予定する新作の数々を展示販売。掲出作品のように、標本を思わせる装飾がなされた作品も増えています。エイジングされたラベルには「Ovis dalli」などその動物の学名が書かれていて、そこから動物たちの生きる姿に想像を広げるのも楽しい時間。博物館のような“静”の空間に現れる動的な木工作品を、ぜひその目でご覧ください。

【山根大典 個展】
会期 2023年1月18日(水) – 29日(日)
※1月23日(月)、24日(火)は定休日
時間 12:00 – 18:00(カフェ L.O. 17:30)
場所 手紙舎 2nd STORY
住所 東京都調布市菊野台1-17-5 2F
tel.042-426-4383
山根大典(yamanedaisuke) http://www.yamanedaisuke.com/
出品作品紹介
山根さんのアトリエから、今回の展示に出品する作品の最新写真が届きました。生の営みが感じられるような力強い作品の数々にご期待ください。





