ここ最近では藤野千夜さん原作のNHK BSドラマ『団地のふたり』のタイトル装画が話題に、また長らく手がけられている洋菓子の「フランセ」のパッケージや、ファミリーレストラン「COCO’S」のビジュアル、もちろんご自身の個展の開催に加え、数々の書籍の装画、さらには絵本作家としてと、多方面で大活躍のイラストレーター・北澤平祐さん。
そんな北澤さんがなんと3年もの歳月をかけて制作したという小説『ユニコーンレターストーリー』(発行:ホーム社 発売:集英社)が、11月26日に発売となりました。
全編2色で描かれたこの本は、1990年~2000年代を舞台に、日本・アメリカと離れ離れになった幼なじみのハルカとミチオが、手紙のやりとりを通じてつむぐ絆と成長のストーリー。ハルカからミチオへ、ミチオからハルカへと、ページをめくるたびに交わされる往復書簡は、なんだか二人の交換日記をのぞいているようで、ちょっとくすぐったくもあります。そんな二人のやりとりは、歳を重ねるにつれEメールになったり、チャットになったり……(そんな時代の移り変わりを体験してきた方なら、当時の自分を思い出すかもしれませんね)。
気づけば読み始めはどこか「のぞき見」気分だったのが、最終ページを読み終える頃には、まるで自分が3人目の幼馴染のようで、2人と長くかけがえのない日々を過ごしてきたようにも感じるのは…相手のことを思ったり、相手のことを待ち続けたりする「手紙」のもつ力なのかもしれません。
よく考えれば、我々の家のすぐそばにある赤いポストだって、四角い投函口の向こうには、国境をこえた景色も文化も違う世界がつながっているなんて……なんだかロマンチックじゃないですか?
そんな「手紙」がテーマのこの書籍の出版を記念して、来年1月8日より、手紙社の書店・TEGAMISHA BOOKSTOREでは、北澤平祐さんによる『ユニコーンレターストーリー』原画展を開催いたします。掲載された原画作品をご覧いただけるほか、スタンプ、ポストカード、一筆箋、封緘シールなど、大切な人に贈りたいお手紙アイテムも登場予定!
また期間中には北澤さんのトークイベントも開催いたします。ご自身もアメリカで16年過ごされたという北澤さんに、アメリカでの学生生活が描かれたこのお話についてなど、なかなか聞くチャンスのない質問を直接伺ってみてはいかがでしょうか?
TALK EVENT
『ユニコーンレターストーリー』刊行記念
北澤平祐さんトーク&サイン会
イラストと手紙で綴られるこの物語の完成に至るまでの制作秘話を、制作を共に行ったホーム社の担当編集・高梨さんを聞き手に伺います。
日時:2025年1月25日(土)14:00〜15:30 (開場13:30)
*トークイベント開催後にサイン会を開催します。
出演:北澤平祐
聞き手:ホーム社文芸図書編集部 高梨佳苗
参加費:1000円+1drink(ドリンク代は当日のお支払いとなります)
*『ユニコーンレターストーリー』をTEGAMISHA BOOKSTOREでご購入の方はドリンク代無料
*トークイベント前にTEGAMISHA BOOKSTOREで書籍を購入された場合は、当日レシートをお持ちください
*サインは当日書店にてお買い上げいただいた書籍に限らせていただきます(他タイトルを追加いただいてもOKです)
受付:2024年12月18日(水)12:00〜
https://coubic.com/tegamisha/2494093
2024年11月26日発売
『ユニコーンレターストーリー』
(北澤平祐/発行:ホーム社 発売:集英社)
– 北澤平祐 PROFILE –
イラストレーター。東京都在住。アメリカに16年間暮らし、帰国後、イラストレーターとしての活動を開始。書籍装画、広告、商品パッケージなど国内外の幅広い分野でイラストを手がける。著書に『ぼくとねこのすれちがい日記』(ホーム社)、『ひげが ながすぎる ねこ』(講談社)など。
Official Site)http://www.hypehopewonderland.com/
X)https://x.com/nevermindpcp
【 北澤平祐『ユニコーンレターストーリー』出版記念展】
会期:2025年1月8日(水)〜2月11日(火・祝)
会場:TEGAMISHA BOOKSTORE
住所:東京都調布市下石原2-6-14ラ・メゾン2階(TEGAMISHA BREWERY 2階)
アクセス:京王線「西調布駅」より徒歩5分
定休日:火 /祝日は営業、翌日休
営業時間:平日)14:00~20:00
土・日・祝)12:00〜20:00
電話:042-440-3477
作家在廊日:1/25(土)