〜これは銀色に輝く 小さな木の物語〜


書店にたくさんの本が並ぶなか、そこにだけ1本のスポットライトが当たったように、ひときわ目を奪われる書籍がありました。それがこの『銀樹』(著:森埜こみち 絵:下明/アリス館)です。

[story]
家族をなくし、過酷な暮らしをおくるシン。
ある日、朽葉の里に住むマボウに引き取られ、山で生活することに。
マボウに憧れ、薬師になった頃、都から一人の薬師がやって来て、
銀樹から作られた秘薬が欲しいと言ってくるが……

昨年冬に発売されたこの物語。思わず奥付(書籍の終わりに記載されている、タイトル・著者名、発行者・発行年月日などの情報部分)を見返してしまったのは、この物語が古くから語り継がれてきた童話のような空気感を帯びていたから。静かな中にも強く美しい森埜こみちさんの言葉と、どこかの国の実話のような、もしくはどこでもない国のファンタジーのような空気も漂う、神秘的な日下明さんのイラストは、ゆくゆくはこのお話が「昔話」として語られていくような、ずっと先の世代にまで語り継がれていくような物語誕生の予感がしました。

そこで手紙社の書店・TEGAMISHA BOOKSTOREでは、昨年から熱望していた、この日下さんの装画を特別に展示をさせていただくことになりました。店内には一枚そこにあるだけで、その場の空気を変える力を持つ、日下さんの木製パネル作品3点もあわせて展示販売いたします。

<展示作品>
・「銀樹のいるところ」
・「タイムカプセル」
・「あなたの元から」
「星を追いかけて」*『名もない街は空想と共に 日下明作品集』(芸術新聞社)画作品




2024年10月29日発売
『銀樹』
(作:森埜 こみち 絵:日下 明/アリス館


– 日下明  PROFILE –
イラストレーター・グラフィックデザイナー。大阪市在住。イラストレーションを軸に、グラフィックデザインまで手がける。個展、グループ展など、展覧会でも作品を発表。絵の制作は、Photoshopのみで制作している。また、絵と音と言葉のユニット「repair」としても活動。絵とトロンボーンを担当。
Official Site)https://akirakusaka.com/
Instagram)https://www.instagram.com/akirakusaka_official/

 

– 森埜こみち PROFILE –
岩手県生まれ。第19回ちゅうでん児童文学賞大賞を受賞した『わたしの空と五・七・五』(講談社)でデビュー。同作で第48回児童文芸新人賞を受賞。『蝶の羽ばたき、その先へ』(小峰書店)で、第17回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞、および第44回日本児童文芸家協会賞を受賞。
他の作品に『どすこい!』(国土社)、『すこしずつの親友』『彼女たちのバックヤード』(講談社)などがある。



【 『銀樹』出版記念 日下明 複製原画展】
会期:2025年2月13日(木)〜3月10日(月)
会場:TEGAMISHA BOOKSTORE
住所:東京都調布市下石原2-6-14ラ・メゾン2階(TEGAMISHA BREWERY 2階)
アクセス:京王線「西調布駅」より徒歩5分
定休日:火 /祝日は営業、翌日休
営業時間:平日)14:00~20:00      
     土・日・祝)12:00〜20:00
電話:042-440-3477