tegamisha

前略 しばらくぶりに手紙を書いたのにはわけがあります。
つい先日私は、素晴らしい音楽に出会ったからです。
それは、教会音楽の合唱です。いまどき合唱? と思うかもしれません。
でも一度聴いてみてください。あまりにも美しい歌声に、
ちょっと疲れ気味のあなたの心もきっと、穏やかになると思うんです。
ぜひ一度聴いてみてください。8人の女の子たちが紡ぎだす歌声を。 草々

|第3回|カフェで、教会で。ライブは小さな旅|

 CANTUSのファーストアルバム『ハルモニアの娘』。曲の構成は、太田さんを中心にメンバーみんなで考えました。曲の専門的な説明はライナーノートにゆずるとして、どんな思いを込めて選曲したのでしょうか。

お手紙 『ハルモニアの娘』には全部で12曲入ってますが、この構成や選曲はどなたが?

太田 おもに私です。教会音楽、宗教音楽、子供ための合唱曲がメインになっています。メンバー全員に好きな曲をあげてもらって、バランスを見ながらセレクトしました。

お手紙 バランスというと?

太田 彼女たちの一番いいところを分かりやすく表現するには、何がいいのかを考えましたね。全然、方向性の違う曲が入っていてもいいかな、って。

お手紙 私は、3曲目のポンポンポンポン♪と歌うところが好きです。あれはチェンバロのパートを、代わりに声で演奏しているんですよね。このパートは誰が歌うとか、それも太田さんが決めているんですか?

太田 いえ、歌いたい人が歌うようにしてるんですよ。曲を聴いて、このパートを歌いたい、って思ったら早いもの順で。

お手紙 アルトとかソプラノとか、担当はないんですか?

HIRO 私は基本はアルトなんです、基本的には歌える人が歌いますね。

お手紙 ライブでは、歌ってるときにお互いが目を合わせたり、笑い合って歌っている姿がすごく微笑ましかったですね。

MIHO 歌っているときに笑っているのは、単純にうれしいから笑っちゃうんですよね。

MINA みんなの顔を見ながらだとタイミングもわかりやすいし。「音程、間違ってるよ!」って目配せしていることもありますよ(笑)

お手紙 歌う時はいつも合唱団みたいに横に一列に並ぶんですか?

MINA 場所にもよるんですよ。小さなカフェとかだと並べないし。

太田 青山のスパイラルマーケットでライブをやったときは、それぞれが好きなところに立ったり、椅子に座ったり、ベッドで寝てる子もいて。

お手紙 ベッドですか!? それを担当したのは誰だったんですか?

MINA 私です。寝ながら歌うからけっこう腹筋が苦しかった…。

お手紙 普通に並んで歌うのとは違って、絵本のようなストーリーが感じられていいですね。(ライブの資料写真を見ながら)衣装、おそろいでかわいいですね。これは、どうしたんですか?

太田 これは、スタイリストの折原陽子さんがやっている、『暮らしのお店 yuzuri』のオープニングレセプションに呼んでいただいたときに、折原さんが「CANTUSに」って、白いコットンのガウンを下さったんです。しかも、裾がピンクに染められていたり、紫や水色だったりして、ひとりひとりデザインが少しずつ違うんですよ

お手紙 お花モチーフの髪飾りとか、ナンバリングされたピアスもかわいいですね。

太田 ナンバリングアクセサリー「カウナンバー」はCANTUSのYOUがつくています。WEBサイトでも販売していますよ(笑)

お手紙 ライブはほかにどんなところでやるんですか?

HIRO これまでは、教会とかカフェとか。アースデイの時には野外でもやりましたし、クリスマス前には早稲田大学のチャペルでもやらせてもらいました。ホールは響くから気持ちいいんですよ。

お手紙 茨城の結城にあるカフェ・ラ・ファミーユさんでもライブをされたそうで。場所と音楽がぴったりはまりそうですね

MIHO 自由学園明日舘でもやったね。

太田 宇都宮にある大谷石採掘場跡ホールでもやりました。

お手紙 採掘場跡ですか!? また、カフェとは雰囲気が随分違いますね。

太田 そう、隠れキリシタンみたいにマントをかぶってひっそりと(笑)

お手紙 関東エリアが多いんですか?

太田 一度、岡山にも行きました。

お手紙 CANTUSのWEBサイトに“旅する聖歌隊”って書いてあったんですけど、その通りですね。楽器が必要ないから、鞄と体ひとつでひょいっと出かけられるのは、なんだか身軽で自由な感じがします。声だけで音楽が完成する、というのも魅力ですね。

太田 そうなんですよ。「旅する聖歌隊ですね」ってある編集者さんに言われて、確かにそうだな、と。週末にみんなで電車に乗って出かける感じが、仕事というより旅っぽいですね。

お手紙 CDじゃなくって、生で聞くのもいいでしょうね! 練習を聞かせてもらってもいいですか?

ここで、何曲か歌っていただきました。太田さんのピアノに合わせて、顔を見合わせて表情を読みながら、音程やスピードを合わせる息ぴったりなメンバー。みなさん、すごくきれいな歌声の持ち主で、ひとりひとりの声が透明で澄んでいます。そんなみなさんが、ソロで歌うのではなく合唱を選んだ理由は? その答えはまた次回…。

次回へ続きます。

CANTUSからのお知らせ

[ 1stアルバム発売中! ]

ハルモニアの娘

¥2,500(税込)
ewe records

Song Title
  • 1. ブルーバード
  • 2. アニュス・ディ (真夜中のミサ より)
  • 3. 神秘な防壁
  • 4. アヴェ・マリア
  • 5. スプリング・キャロル (キャロルの祭典 より)
  • 6. ただあなたを見つめて
  • 7. 夜
  • 8. アニュス・ディ (弦楽のためのアダージョ)
  • 9. きよしこの夜
  • 10. オディエ
  • 11. 静かに 御子がお休み
  • 12. アウェイ・イン・ア・メンジャー
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