tegamisha


近頃、長い年月を経た暮らし道具に心ひかれます。
そんな「古いもの」への憧れから一歩踏みだし、
アンティークのお店を開くべく、階段を登り始めた女性がいます。
彼女の最初のチャレンジは、骨董市への出店。
そして突きつけられたのは、
仕入れや値付けの難しさ、自分は本当に何を扱いのかという疑問。
そんな、苦悩や試行錯誤、さまざまな出会いと喜びを
「みずたま雑貨店」の店主、ミヤタチエコさんが綴ります。

|第2回|「雑貨」ではなく「アンティーク」で行こう|

地元に帰ったら、いつかお店を持てるかもしれない。でも本当に「いつか」はやってくるの? 何もしないまま、歳をとっていくのだけは嫌でした。お金がなくてもできる方法を探してみよう。思いついたら、なんでもやってみるつもりでした。

ある休みの日、私はギフトショーに出かけました。ギフトショーとは、全国の雑貨店が仕入れに行く、雑貨の見本市です。「ここで安く仕入れることができれば、東京で何かできるかもしれない」。そんな期待に胸を膨らませながら出かけたのです。

でも、実際に行ってみると「自分の店に置いてみたい!」と、心から思える雑貨に出会うことはできませんでした。私にとってそれは大きなダメージでした。というのも、昔からあんなに雑貨が好きだったのに、その気持ちがなくなってしまったのかと思ったのです。自分の夢はもう終わりかもしれない、とまで思いました。

家に帰ってから、本棚に並んだ雑貨関連の本を取り出し、あてもなくページをめくってみました。その時に気づきました。私の目にとまるのはアンティークの雑貨が掲載されているページばかり。私は、“雑貨”が好きなのではなくて、“古い雑貨”が好きだったのです。

思いおこせば、「雑貨カタログ」のツアーでロンドンとパリに行って以来、私はよく海外旅行に行くようになっていました。そしてそんな時は必ず蚤の市に行きました。ドイツ・ベルリンの蚤の市では、お店に出ていたガラクタでいっぱいのダンボールと格闘していたら、底からかわいいカップが出てきたサプライズ! そんな宝探しが大好きでした。古いものが持つ味わいは特別で、そばにあると心が落ち着きました。

ギフトショーに行った時に好きな雑貨がないと思ったのは、「ギフトショーには古い雑貨がなかった」からだと気付きました。これまでは、雑貨とアンティークを一緒に考えていたけど、アンティークに興味があることが、やっとわかったのです。そして、お店を開くなら、アンティークを専門にやっていきたいと思いました。

次回は、骨董市との出会いのお話。


ミヤタチエコさんからのお知らせ

[骨董市に出店します]

日時:8月17日(日) 9:00〜16:00
場所:東京JR有楽町駅 東京国際フォーラム前 「大江戸骨董市
※以降、毎月第3日曜日に出店。
※出店日が変更になる場合があります。お出かけ前に、みずたま雑貨店ブログにてご確認ください。


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