2017年12月に調布(柴崎)の書店でスタートし、その後オンライン、吉祥寺、文箱(松本店)と場所を変えながら、現在は京王線・西調布駅から徒歩5分にある「TEGAMISHA BREWERY」の2F「TEGAMISHA BOOKSTORE」にて毎月開催している「製本家とつくる紙文具」。ノートやファイルづくり、書籍の改装など、現在までに合計約60回、のべ700名以上の方に参加いただいている人気のワークショップです。

製本技術を使った紙文具作りを教えてくれるのは、2017年に『週末でつくる紙文具』(グラフィック社)を、また2025年1月には同書に16ページ・5アイデアを追加した増補版『製本家とつくる紙文具』(グラフィック社)を出版された永岡 綾さん本業は編集者でありながらも、イギリスで製本技術を学ばれ製本家としても活動されています。




2025年1月からスタートした第8期では、『製本家とつくる紙文具』の中に新たに収録された新章「ペーパーバック(文庫本)の改装」より、5つの本の改装を1作品ずつ順に教えていただきました。そして6月はその集大成、<特別編>として書籍には掲載されていない1ランク上の改装を教えていただきます。

今回教えていただくのは……本ワークショップ8年目にして初となる「丸背」という、背の部分が丸味を帯びた製本様式の本の改装。しかも今までの布貼りのワークショップは製本用のブッククロスを使っていましたが、今回は<特別編>として、製本用ではない普段見慣れた布を使い、ハードカバーの本に仕立てる「総布貼の丸背上製本」にチャレンジします。



丸背の本は、福音館古典童話シリーズ(古書)を使用。今回はすでに丸背になっている本文を使うので、一から丸背づくりを行うわけではありませんが、「どうして本の背は丸いのか」「どうやって丸背にするのか」など製本の仕組みも教えていただきます。



布は手紙社が準備したいくつかの柄の中から、お好きな布を選んでいただき、アイロンシートを使って裏打ちをし、表紙に使用します。見返し、花布、栞ひもは、複数色からお選びいただけますので、物語の世界を演出するように、あなた好みの一冊を完成させてください。




本が仕上がったら、紙に箔押しをして、背にタイトルラベルを貼ります。本のタイトルを入れるもよし、所有者のお名前を入れるもよし、模様を加えるもよし。自分だけの愛おしい一冊となりそうです。
*箔押しに関しては、自宅でじっくりと進めたいという方には、材料をお渡しいたしますのでご安心ください。




また参加費には福音館古典童話シリーズ(古書)代が含まれます。受付時にくじを引き、順にお好きなものをお選びいただきます。現行の福音館古典童話シリーズ(文庫ではなくハードカバータイプの方です)であれば、ご自身で好きなタイトルをご持参いただいても大丈夫です(分厚すぎないものをお選びください)。

今回は<特別編>ということで、基本的には今までに1回でも永岡綾さんの製本ワークショップを受けた方を対象とさせていただきますが、ワークショップは初めてでも細かな作業がお好きな方など「参加したい!」という方がいらっしゃいましたらぜひお申し込みください。

本の改装ができるようになると、本棚の蔵書をおそろいに仕立て直したり、自作の本を特装版に仕立てたり、大切な人へのギフト本を特別に装丁したりと、楽しみは膨らむばかり……! ぜひお気軽にご参加ください。



『製本家とつくる紙文具
オリジナル文具づくりから本の仕立ての直しまで、35のアイデア

永岡綾(グラフィック社)


– 永岡 綾 PROFILE –
編集者。ときどき、製本家。イギリスでブックバインディング(製本)の基礎を、また製本家・伊藤篤氏に師事してルリユール(工芸製本)を学ぶ。著書に『週末でつくる紙文具』『製本家とつくる紙文具』(グラフィック社)『ぼうけん図書館 エルマーとゆく100冊の冒険』(ブルーシープ)、編著書に『本をつくるー職人が手でつくる谷川俊太郎詩集』(河出書房新社)。編集の仕事に『エルマーのぼうけん展』『谷川俊太郎 絵本★百貨典』『クマのプーさん展公式図録 百町森のうた』『アーノルド・ローベルの全仕事』(すべてブルーシープ)などがある。noteにて、製本にまつわるあれこれを執筆中。
Instagram)https://www.instagram.com/weekend.bookbinder/
note)http://note.com/reliure

 

【「製本家とつくる紙文具」ワークショップ 第8期スケジュール】

第1回 2025年1月26日(日) 9:30〜13:00 / 16:30〜20:00 文庫本の改装QUARTER BINDING 背継ぎ表紙」
第2回 2025年2月16日(日) 10:00〜13:30 文庫本の改装HALF BINDING コーネル装」
第3回 2025年3月23日(日) 10:00〜13:30 文庫本の改装FULL BINDING 窓つき布装」
第4回 2025年4月20日(日) 10:00〜13:30 文庫本の改装ドイツ装」
第5回 2025年5月25日(日) 10:00〜13:30 文庫本の改装スイス装」
第6回 2025年6月22日(日)  13:30〜18:30 <特別編>「総布貼の丸背上製本」
*7月より9期をスタート予定です

<当日のスケジュール>
開催日:2025年6月22日(日) 
◎13:30 集合(受付は13:15〜です)
集合5分前までに、レジにて受付を行ってください。
◎13:30〜18:30ワークショップ
5時間の長丁場となる予定です! 体調を整えてご参加ください。
*間に30分の休憩を挟みます。
◎18:30終了予定
当日の状況により、終了時刻は前後する場合もありますので余裕を持ってご参加ください。



◎永岡綾『製本家とつくる紙文具』ワークショップ
 第8期⑤本の改装シリーズ<特別編>「総布貼の丸背上製本」

日時:2025年6月22日(日) 13:30〜18:30
*開催5分前までに受付をお済ませください。
*終了時刻は前後する可能性がありますので余裕を持ってお越しください。
会場:TEGAMISHA BOOKSTORE(東京都調布市下石原2-6-14 ラ・メゾン2階 *TEGAMISHA BREWERY2F)
講師:永岡 綾
料金: 8,800円(税込)*福音館古典童話シリーズ(古書)代込み
人数:12名
申込み:2025年6月4日(水)20:00〜受付開始
https://coubic.com/tegamisha/2023742
*ワークショップのお支払いは事前支払いとなります
*お飲み物の持ち込みも可能です
*長時間のワークショップのため、お子様の同行はお受けできませんのでご了承ください。
*小学生以上の方のご同行に関しては、2名分のお申し込みをお願いします。
問い合わせ:tel 042-440-3477(TEGAMISHA BOOKSTORE)

<キャンセル/返金について>
材料の準備を伴うため、開催4日前(6/18)以降のキャンセル・払い戻しはできません。予めご了承ください。
*欠席で開催時間中までにご連絡いただいた場合は、後日店頭もしくは着払いにて材料のお渡しも可能です(作り方は付属しません)

<お知らせ>
2025年6月22日(日) 10:30〜11:50で、講師・永岡綾さんとふわはねさん、TEGAMISHA BOOKSTORE担当とのゆるやかな読書会「名作を読む会」を開催いたします。ご興味がございましたらぜひワークショップと併せてご参加ください。
https://tegamisha.com/news/meisaku202506/