「経木(きょうぎ)」という言葉を聞いたことがありますか?

おにぎりを包んだり、お肉屋さんで量り売りのお肉を包んだりする、あの薄く切られた木、といえばピンとくるかもしれません。木を紙のように薄く削り乾燥させてつくる日本伝統の包装材「経木」は、なんと薄さ0.2mm!




こんなに薄くても、しっかりと残る美しい木目と、漂うほのかな木の香り。今はもう製造されていないという50年以上前の機械を用いて、経験豊かな職人だけが作ることができるというその技術に改めて注目すると、薄い1枚の木が、まるで芸術品にも見えてきます。そんな「経木」を文具にしようと立ち上がったのが、長野県伊那市を拠点に、地域の森の資源を活用したプロダクトづくりや農林業など、森と暮らしをつなぐ様々な取り組みを行っているやまとわさん。



森林保全のためにも、目の前にある資源を適切に使うことが大事と語るやまとわさんにより、2022年に信州伊那谷のアカマツを使った「Shiki bun 木のノート A6(ソフトカバー)」が誕生。木がそのままページになったユニークさや、書き心地の良さも好評で、日本のみならず海外からも注目が集まりました。



さらに第2弾として、上製本で仕立てた「Shiki bun 木のノート B6【白】(ハードカバー)」(個数限定)が、そしてこの7月には、第3弾のプロダクト「Shiki bun 木のブロックメモ」が発売に。






新作のブロックメモは、1枚1枚の木の模様はもちろんのこと、横から見ても年輪が分かり、まるで木片そのもの。贈り物に添えるちょっとしたメッセージカードにしたり、ピリッとめくってお客様のコースターにしたり、お茶菓子の下に敷いたり。リビングや玄関に、ペンと共に何気なく置けばインテリアの一部にもなりそうです。

これらの3商品の
製本を担当したのが、手紙社でも長らくお世話になっている、同じく伊那市を拠点とする美篶堂さん。通常の紙ではなく木を製本するのはものすごく大変だろうと想像できますが、そんな全体未聞の提案にも「まずは作ってみよう!」と取り組む美篶堂さんの精神と技術の高さゆえに完成したプロダクトです。

そこで手紙社の書店 ・TEGAMISHA BOOKSTOREでは「Shiki bun 木の文具」全3アイテムを、実際に触れ、試し書きもできるフェアを開催。スタンプを押してオリジナルのメッセージカードを作ってみたり、御朱印帳として使ったり、一生もののレシピブックを作ってみたり、コラージュでデコレーションをして新たなノートを作ってみたり……新たな素材に触れ、使い道を想像してみるのもきっと楽しい時間です。

*こちらの商品は、8/10-12日開催の紙博 in 京都 vol.5、9/6-8開催の紙博 in 東京vol.9 の「手紙舎雑貨店ブース」でもお取扱いいたします。






【木そのまま。Shiki bun 木の文具フェア】
会期:2024年7月31日(水)〜9月9日(月)
会場:TEGAMISHA BOOKSTORE(2023年11月移転オープン)
住所:東京都調布市下石原2-6-14ラ・メゾン2階(TEGAMISHA BREWERY 2階)
定休日:火 /祝日は営業、翌日休
営業時間:平日)16:00~21:00      
     土・日・祝)12:00〜21:00
電話:042-440-3477
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