今日のお手紙

     

【赤畠大徳 個展「鎚跡」 at 手紙舎 2nd STORY 8/29〜9/10】鍛冶場を訪れました

蝉の鳴き声も日増しに大きくなってきた8月。鍛冶屋・赤畠大徳さんの個展まで、いよいよ1カ月を切りました。本日は、赤畠さんが日々鉄を打つ、鍛冶場の様子をご紹介します。

三重県松阪市の山あいに仕事場を構える赤畠さん。普段は朗らかな笑顔が印象的な赤畠さんですが、作業に入ると一変。この日は、いつにも増して真剣な表情で、包丁を作る工程を見せてくれました。

まずは、1000度近くある炎の中で鉄を熱していきます。十分に温まったら、機械の鎚で勢いよく打っていくのですが、ここからはスピード勝負! 鎚からは軽快なリズムの音が響きわたります。

機械が誕生し、今でこそ一人でも作業できるようになりましたが、昔は職人が交互に鎚を打つことで鉄を鍛えてきました。そんな様子を語源としてできた言葉が、「相槌を打つ」です。師匠が鎚を打つ間に、弟子が鎚を打つ様から転じて、相手の話の間に頷くことを相槌を打つと言うようになったのだと、赤畠さんは語ります。こんな言い回しが生まれるぐらい、「刃物」というものは、私たち日本人にとって馴染みの深い存在だったのでしょう。

形を整えては、再び加熱するという作業を何度か繰り返し、本来の姿の片鱗をのぞかせてきた包丁。この状態のものを一度冷やし、さらに研いでいくことでようやく完成するのです。

こうして長い時間と手間暇をかけて作られる赤畠さんの包丁は、今まで数多くの人々を惹きつけてきました。インターネットでの販売はもちろん、いつもは宣伝告知すらも行なっていない赤畠さんの作品が、これほどまでに愛されている理由は、ひたむきに心血を注ぐその姿勢にあるのかもしれません。直接手に取り触れることでしか感じ得ない、その“熱さ”と“重み”をぜひ体感しにいらしてください。

【赤畠大徳 個展「鎚跡」
会期:2017年8月29日(火)~9月10日(日)
※9月4日(月)は定休日
営業時間:12:00~23:00(22:00 LO)
場所:手紙舎 2nd STORY
東京都調布市菊野台1-17-5 2F
tel.:042-426-4383
作家在廊日 8/29(火)、9/9(土)、10(日)

(C)tegamisha since2008