小さな庭だって、ベランダだっていい。植物のある暮らしは目と心を潤し、その生長を感じるとき、日々の暮らしに小さな悦びを与えてくれます。
植物と上手に付き合うヒントや暮らしへの取り入れ方をお伝えする、手紙社がつくるガーデン雑誌『GARDEN DIARY』の3号目が、9月26日に主婦の友社より発売になります。

3号目の企画は昨年の初夏から始まりました。バラのトークイベントに参加した時のこと。そこでお話をされていた、バラの育種家・河本麻記子さんのバラ「ローズ・ドゥ・メルスリー」に一目惚れをしてしまったのです。フリルの入った花びら、ひと言では表現できないような落ち着いたトーンの花色、しとやかな咲き姿。それらは手芸がモチーフになって、名前がつけられているというお話にも心惹かれました。必ずやGARDEN DIARYでご紹介させてほしいとその場でご依頼し、この5月に取材することが叶いました。その企画が巻頭特集「バラと刺繍の物語」です。バラはファッションと同じように、毎年新しい品種が発表されています。麻記子さんはその新品種を作出する数少ない女性育種家のひとり。美しいバラはもちろんのこと、育種とは何か? その思いなどもお伝えできればと思います。

また、今号では『秋の庭』にフォーカスしました。秋の清々しい空に、オレンジや黄色の花と紅葉する葉の組み合わせは、ほんとうに美しいものです。それが自分の庭で実現できたら。そのカギは、植物選びにあるようです。特集「秋の庭の植栽計画」では、秋を彩るおすすめの植物や栽培のコツなどをお届けします。

さらに、近年人気のドライフラワーを、自分で育てた植物で作る方法や、庭のない方も楽しめるドライフラワーの飾り方など、秋から冬も植物との暮らしがもっと楽しくなるような情報を、美しい実例と、実用的なノウハウを交えてお届けします。

また、付録には、テキスタイルデザイナー・otsukiyumiさんの「ボタニカルカレンダー2024」をつけました。

庭仕事がちょっとお休みするこの時期、『GARDEN DIARY』で次の年の庭のプランを立ててみませんか?


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はじめに

ドラマチックな色に染まる葉、風にゆれる穂先、茶や黒の球になって宙を舞うシードヘッド、春の華やかさとは違う、儚くも艶やかな色で構成される花々。秋の植物たちが織りなす、その美しすぎる風景を目の当たりにすると、自然がなせる技に感動すら覚えます。

いっぽうで自身の庭に目を向けると、日本の気候特有の湿気と近年の猛烈な夏の暑さは、多くの園芸植物にとっては大敵で、秋に美しい状態にするのは少しコツが必要のようです。一年のクライマックスともいえるこの季節。一番近い自然であるわが家の庭で、秋の美しさを味わうことができたら、なんて幸せでしょう。

さて、今号は「庭の花束」の特別編として、育種家・河本麻記子さんのバラ「ローズ・ドゥ・メルスリー」から始まります。

初めてそのバラと出会った日、アンティークのような花色とフリルのような花びらの重なりに惹きつけられ、まるで恋におちた時のように胸がドキドキしたのを覚えています。そして、バラの花ひとつ一つを愛おしみ、まだ見ぬバラに向けてまっすぐに挑む麻記子さんご自身にもまた、心を奪われました。

何かに向けて、一心に、夢中になること。
そう生きることの美しさと清々しさも、お届けできると嬉しいです。

GARDEN DIARY 編集長
渡辺洋子








<目次>
【巻頭】
●育種家・河本麻記子さんの「ローズ・ドゥ・メルスリー」に宿る バラと刺繍の物語
●刺繍作家・マカベアリスさんが描く ローズ・ドゥ・メルスリーのバラと蕾

【特集】
四季を通じて美しい庭へ 秋の庭の植栽計画

●夕日に光る穂と秋風に揺れる カピラリスが主役の庭
●レイクガーデンに学ぶ 秋色ガーデンのつくり方
●まだまだあります 秋を彩るお役立ち植物

【植物企画】
春〜夏咲き球根

●こんなに豊富! アリウムで個性豊かな庭へ
●浅き春、花つき球根を迎えて
●ひと足早く身近に春を 球根の寄せ植えはいかが?
●秋に植えて春に咲く 植えっぱなしOKの球根花12種
●花笑む春をたずさえて チューリップの雑貨

【第2特集】
庭の植物をいつまでもそばに 麗しきドライフラワー

●摘んで吊るして 早春の花でつくるドライフラワー
●ドライフラワーを楽しむ12のアイデア

【バラ企画】
●2023年秋 木村卓功さんが贈るRosa Orientisの新品種
●基礎から知りたいバラの剪定ー冬剪定ー

【連載】
河合伸志さんの万植物四方山話「カラーリーフの底力」
Naomi’s Garden Diary「Autumn&Winter」
スマホで撮る庭と植物のフォトレッスン「庭やお気に入りの一角を『引き』で撮る」
道具選びは楽し「ジョウロ」
ボタニカルな雑貨を探して「ロールふせん」
生産者を訪ねて「ラヴァンドの小径」

【とじ込み付録】
テキスタイルデザイナー・otsukiyumiさんの「ボタニカルカレンダー2024」

<GARDEN DIARY No.3>
発行日:2023年9月26日
ページ数:オールカラー160p+とじ込み付録
版型:297mm(天地)×223mm(左右)
定価:本体価格1600円(税込1760円)
発行:手紙社
販売:主婦の友社
取り扱い店:手紙社の各店舗、全国の大型書店(9月26日より)
オンラインショップ:バラの家オンラインショップamazon月刊手紙舎など